2023年3月31日金曜日

ある男

 原作は平野啓一郎氏

原作をどの程度いじったのかは判らないが(原作は図書館の予約待ち)、よくできた作品です。

今年の日本アカデミー賞最優秀作品賞
それ以外にも
主要部門は主演女優賞以外の総取りの快挙!
っていうか.....日本映画の層が薄いから、、、、なあ



このノミネートからすれば事前予想が外れようがないわ(^^)

因みに主演女優賞は、作品賞にノミネートすらされなかった作品のヒロイン。



主演女優が素晴らしいが映画はひどいって普通はありえない。

その作品賞に掠りもしなかった作品がキネ旬のベストワン(ある男は第二位)です。それも、プロの選出と読者選出の二冠達成!!

日本アカデミー作品賞は大手作品でないと不利、、、どころか歯牙にもかからない事を改めて証明してしまいました。

作品賞ノミネートは、すべからく旧五社とGAGAの配給作品ばかり

安藤さくらが助演女優賞もなんだか奇異だし「ある男」からは助演女優賞候補が二人も選ばれるって?

今一人の若い女優は、ノミネートレベルじゃない

これらから「業界政治的忖度」がアタマに浮かばないならば、それはあまりな想像力の欠如



以下、映画館での妄想


妻夫木聡弁護士は妻の真木よう子に、受任案件の内容をしゃべっているみたいだけど、職業的守秘義務は家族であっても除外されないのだが、、、優秀な弁護士なんだろうがこの辺りは如何かなあ?


バツイチの安藤サクラが再婚して可愛い女の子が生まれた。先夫との間の長男を含め家族四人の幸せの絶頂期に伊香保の老舗旅館の次男になりすました夫が事故死、、、本当の身元は分からない(最後の最後に妻夫木弁護士の調査で判明するんです)


まず、婚姻は有効かしら?

少なくとも旅館の次男ではない以上、その婚姻届は原始的無効だわなあ。

つまり相手不詳の事実婚だということになる(相手不詳なら婚姻届は受理しないよねえ)

長女は父親不詳の非嫡出子、、、つまり私生児になってしまうのはホントに可哀想

それに可能性だけいうと、老舗旅館の跡を継いだ長男が亡くなると、代襲相続の期待値もあったが、それも吹っ飛んでしまう。


法律婚の場合は夫婦同姓ですから、長男くんの苗字は


初婚の時の夫の姓

離婚した際に母親の旧姓に復氏(婚氏は普通は選択肢ないだろう)

再婚した時には旅館の次男の姓を名乗ったはず

婚姻無効だから母親の旧姓に戻るしかない


法律婚主義はさておき、夫婦同姓制で、、、苗字が転々とする事で、この長男くんの心は過度に傷つくだろうなあ。


妻夫木弁護士の尽力により、安藤の本当の再婚相手の身元は判明しましたが、死刑囚の息子っだって!

親がどうあれ子に罪はない、、、って、それは理屈の世界。この死刑囚の息子だって世間から逃れる為にブローカー経由で戸籍売買の当事者になった訳です。

遡って正しい婚姻届が受理出来るかどうかは知らないが、、、長男は経緯を知っているが、幼い長女は全く知らない。父親不詳と父親が死刑囚の息子のどっちがいいかなあ、、、ってまるで悪魔の選択


狂言綺語的に書けばこうなるが、結構シリアスなお話なのです。


ところで、なりすましくんが旅館の次男名義で保険契約者と被保険者、安藤が保険金受取人の生命保険があったようです。

これは、ちゃんと支払って貰えた、、、と映画ではなっているようになっているが、すんなり払って貰えたのかなあ?

結構力仕事になりそうな気がします(保険会社はまず保険金詐欺の可能性を疑うはず)

保険証券が確かにあり、受取人の実印や戸籍謄本、被保険者の死亡検案書もあります。

しかし、被保険者や住民票の名義は赤の他人。

その名義上の赤の他人は生死所在不明だし、実際の被保険者はどこの誰だか分からないが、死亡したことだけは確か。

この場合の保険金は通常相続財産を構成しますが、、、安藤サクラが本当に受取権があるかどうかも判然としない。死者の正体を暴けば妻がいた!となれば、支払うべきは相続税ではなく贈与税になりますなあ。


まあ、家族法的な法律関係を正常化するまえに、シレッと保険金請求をやって仕舞えば、一件落着なんだが、まかり間違うと犯罪になりかねません。



2023年3月30日木曜日

脚本と脚色

 


脚本と脚色は、言葉の使われ方が多義的であり、あまり厳密に使われる事はない。
脚色といえば、映画や舞台に使われる台本を作り上げるアクティビティを意味し、脚本はその結果としての有体物。


本家のアカデミー賞には

脚本賞

脚色賞

に峻別して栄誉の授与がなされますが、倭國のそれは脚本賞一本です。

厳密な区分は多少困難な気もしますが、オリジナルストーリーならば「脚本」、オリジナルを映画用にアレンジすれば「脚色」、、、つまり、作曲と編曲の関係に似ている。



多少「困難」という意味は、、、

蜘蛛の巣城

ウェストサイド物語

を対比すればなんとなく分かる。どちらもシェイクスピア劇が基層にあります。

蜘蛛の巣城は、マクベスを倭國の戦国時代に移し替えただけでストーリーもシーンもオリジナルのほぼそのまま。

しかし、ウェストサイド物語がロミジュリを下敷きにしていると言われてはじめて気がつく。対立する組織の若い男女の悲劇的な恋愛には違いないが、それだけならば「よくある三面記事ネタ」

前者は明らかな脚色だが、後者はどうなんだろう?



以上までは、毎度の長いマクラです。

映画賞の授与分野をどう設定するかは優れて政治的であり、プラグマティズムでもある。

かつては実写版とアニメ版をまとめて作品賞としていたが、今は別々。そもそもが別物だし、まとめて競わせれば実写版は総崩れになりかねない(^^)

脚本賞と脚色賞を区分しないのは致し方のない現実がある。

文藝に於けるヒエラルヒーからすれば、詩歌は別格として、まずは小説(今はコミックが肩を並べる?)

戯曲の地位は低いし、況や脚本なんて、、、

アメリカンは戯曲作家は重んじられます。ノーベル文学賞作家であるオニールはズバリ戯曲作家。フォークナーは一時期ハリウッドのシナリオライターだったし、歴史に残る傑作もモノにしています。

https://youtu.be/n-K49CUaeto


翻って、倭國の映画のオリジナルで幅をきかすのはコミック。オリジナル脚本なんてレアもの。

つまり脚本賞なんかもうけても選べる程質と量が担保出来ないっていうお家の事情。

逆に言うと、脚本家を粗末に扱うから質と量のレベルがあがらないという事でもある。


2023年3月29日水曜日

楠正儀のこと

 岩波文庫版(六分冊)も佳境を通り越して、三十九巻まで来ました(全四十巻)


延々と宮方(南朝)と将軍方(北朝)の覇権争いに加えて、足利一門の権力闘争が加わり、裏切りや寝返りの連発。
注意して読まないと、、、この武将は今どっち方だっけ?



太平記的歴史観が中世の歴史認識を歪めてしまったと思っているが、反面綺麗事ではないヒトザルの生きようが活写され実に面白いが、ネトウヨ的な識者はそんな事には目をつぶる。


この巻で、ふむふむと思う文節を取り上げるに、、、



上智は少なく下愚は多し


わずかに欲心を貪れば味方になるも早く、些かも恨みあれば敵になるも易し


世上の毀誉は善悪にあらず、人間の用捨は貧富にあり




楠木正成的な「愛国忠臣、七生報国」なんて絶滅希少種だって事がよくわかります。

忠義に殉じた武将ってはやい話が、不器用な生き方だったと改心する前に討ち死にしてしまっただけみたいって思えてきます。

算盤ずくで旗色を決める事は賤しく、滅びの美學を演じる事はヒトザルの琴線に触れる事はたしかなんですが、そんな「上智」な人物は少ない。


正成には子息が三人いましたが、長男(正行)と次男は四條畷の合戦で敗死。父親同様に義に殉じた結果となり、長男には「小楠公」の美称まで。

その後、三男の正儀は南朝の重鎮となったが、南朝内部の政略路線の争いからか南北朝時代末期には寝返りや裏切りを繰り返した(、、らしいが、太平記はその史実には沈黙します)

大楠公の子息のかような振る舞いは、まことに不都合な史実だということ。

北朝から南朝への転向は数多語られるが、その逆はまずないことになっていますが、そもそもがオセロゲーム。そんな馬鹿なはなしじゃゲームは何十年も続かない。



2023年3月28日火曜日

水卜麻美

 まずは、、、おめでとう㊗️㊗️㊗️



御成婚というおめでたいイベントに対して辛辣な罵詈雑言を浴びせる気は毛頭ない。

しかしなあ、、、、本人は宮使えだから、抗弁の余地はなかったのだろうなあ
一介の社員(局アナ)の私的なイベントをあれこれ公共電波にのせるかねえ?
だから女子アナは「電波芸者」と揶揄される。

WBCの放映権を逃し、ウクライナ同行報道も不発だから、局幹部の焦りは実に良くわかる。
かつては芸能人の結婚式はメディア丸抱えって、さすがにいまどきは(^^)


どうでもいいのだが、実はよく知らないのよ
なんかへんな苗字の人気局アナがいることは知っていたが、、、
大食いのプチぽっちゃりらしい。
いわんや、相手の氏素性には無知以下。

そもそも「水卜」が読めないが、片仮名の「ト」でなく「占い系漢字」くらいの知識はある、、、とキッパリ!

しかし、希少種だなあ、、、四国の一角にごくわずかしかおられないらしい。
婚姻届を出した際に、婚姻後の苗字をどうするんだろう?
だっから声を大に言いたい!

選択的夫婦別姓制度を遡及的に実施を!
それまでは、旦那は色々あっても妻の姓を名乗って欲しい(芸名で活動するんだから影響は軽微のはず)


大昔に聞いた話

なんかとっても恥ずかしい苗字の女の子

鰻だか蛇だが、、、学校から毎日泣いて帰ってくる。

母親曰く、

我慢しなさい。結婚したら苗字かわるからね。

しかし、このなんとか家に嫁いでくるお嫁さんはどうなるの。


ウチ、アンタはスッキャけど苗字があかんねん

別れよな.....


これは悲喜劇ですよ(^^)

まあ、オトコが苗字捨てれば済む話だが、、、それも抵抗はあるなあ。


いまこそ、夫婦別姓論者のむしろ旗を高く掲げるときだろう、、、ホンマにアイツらは喧嘩が下手(^^)

アタシはケンカを勧めているのではなく、絶滅危惧種な苗字の持ち主がさらに減ることを憂いている

今の制度は倭國古来の文化破壊につながります。

倭國中が、鈴木、佐藤、田中ばかりになって何が嬉しい。それじゃ、金、李、朴しかいないらしいコリアンと変わらないじゃないか。




2023年3月27日月曜日

さくら 2023

 素直に賞でる

反語的に愛でる、、、、歌人によりさまざまな詠唱




なべて世は花咲きぬらし

山の端を薄紅に いずる月影



作者は木下長嘯子



レッドムーンって禍々しいから「ルナロッサ」と言い換えます。

ブルームーンは大気中の塵芥の影響だから、いささか非環境的。あまり喜ばしくはない。

他方、ルナロッサ、、地平線あたりの月は散乱しにくい赤色だけが視野に入りやすい、、、普通に自然現象です。

16世紀末の秀吉縁故の歌人にはそんな知見はあろうはずがなく、一面満開の桜花群が月の光まで紅に染めていると、、、官能的だし耽美的だし、、、幻視の世界かもしれません。


花ではなく月を詠う和歌のようにも思えますが、歌題は「暮山花」です。

技巧としては、二句切れの倒置法。

ルナロッサが実景であり、ルナロッサで薄紅の山の端の色彩りは一面満開の桜は想像のたまもの




2023年3月26日日曜日

ラジコン

 利根川ほども河川敷が広くありません。

さしたる施設もないのですが、、、


昨今は稀な「流葬」のエリアもあります(いまでは普通に墓地)は


休日になると、かような愛好家がやってくる。





実は、、、


グライダータイプのラジコン飛行機

エンジンのついているラジコン飛行機

そして、動画のタイプ(正確な名称は知らないが)


と三つのグループがそれぞれに、、、


最後のグループは、この日は曲技の競技会やっているようでした。

隅に審査員らしき方が見えます。

ラジコン飛行機は、オトナの「おもちゃ」なんですが、タイプによっては航空法の規制をつけるようです。

また、ドローンとラジコン飛行機の違いは、フライトコントローラー搭載の有無だとか。でもワイヤーコントロールなら無規制なのかな?

2023年3月25日土曜日

ふたつのチベット

 紀淡海峡を挟んで対象化する二つの県

なんだか似たような地名が多いのです。


かつては一衣帯水の関係だったのでしょうし、いまでも両県をつなぐフェリーは運行しているはずです。

どっちも田舎臭いって印象なんだが、、、アタシが知らなかったこと。


徳島県には、、、


電化路線がない

自動改札機がない

デパートがない(はず)


片や、近畿チベット県には全てあります(^^)

なお、どちらにもスタバはあります。

でも、徳島県には


なんかとんでもないものもありました!

もの珍しい観光資源程度であり、公共交通機関としての合理性からすれば、アタシはどうかなあ?と思いますがね。


バスと気動車のハイブリッドタイプ

18人が定員だそうで、基本予約制

法律上の扱いは鉄道のようです。





2023年3月24日金曜日

黄禍論

 19世紀末期に欧州のキリスト教白人社会を席巻した黄色人種差別論。いわゆる黄禍論



古くはモンゴル帝国の侵攻の災禍に由来するのだろうが、清国末期の扶清滅洋運動とか日本帝国の躍進の警戒感が背景とされる。

こちらとしてはかえす刀で「白禍論」を唱えたいくらいだが、罵声の応酬は生産的ではない。


しかし、昨今の中南海のありさまを遠望するに、人種的偏見とは別に「黄禍」の危惧なきにあらず、、、どころか顕在化している。

知中派知識人が異口同音に言うのですが、、、


華人は一人ならば龍

三人集まれば豚

これがマスになると砂漠の流砂

デモクラシーとの親和性はなく韓非子が提唱する法治的強権専制統治が一番適しているが故に権力が集中した独裁者に不慮の事態が起きれば、あとは阿鼻叫喚の世界


極私的にデフォルメした部分もありますが那珂通世先生の「支那通史」を読めばさもありなんと、、



十数年前に名もなき版元から刊行されたが、アタシが知る限り読書界やらからは無視された。

理由は知りません。

しかし、今読むとなかなか含蓄深いポリテカルスリラーです。



中共の独裁者が暗殺され未曾有の大混乱が起きる。

なんと台北に戦術核が投下され、、、米露は共同して中国各地を核攻撃。中共人民は須く難民化し、


シベリアへ

シルクロードを経て欧州へ

インドシナへ南下

かき集めた貨物船で一路アメリカへ


幸いにして日本列島は人口許容量が少ないのでパッシングということになってます(^^)

しかし億単位の難民が世界中に押し寄せるって想像を絶しますし、無論「核の冬」の到来は生存者よりも餓死者の方が多い地獄絵。

歴史的にも統計的にも中華の人口が半減した時期は幾度も起きてますから、この設定は荒唐無稽ではない。


読みながら、、、今の中南海の四方八方への膨張政策は清朝時代の最大版図の回復みたいな子供じみた夢だけではなさそうだと嫌な気分になる。


で結末なんですが、、、ハッピーエンドのカケラもありませんでした。

著者である王力雄は反体制派文化人ですし、どっかに亡命して活動を行なっているように思えますが、情報がありませんでした。

2023年3月23日木曜日

ネトウヨ

 FBの友達の紹介でついつい登録してしまった。

アタシは単なるミーハーです。一番最初にコメントを書いた際には「検閲」されたみたい。

つまり、ネトウヨ的なコメントでないと排除するって日共と同じで、、、実に嫌な気分でしたから、敢えて辛辣に書いたがスルーだった。






桜井某女、、、賛否半ばする(アタシ的に)なんだろうねえ、、、この程度でも評論家できるんだって自信持たせてくれるありがたい方ですが、経歴は興味ないから知りません。

三浦某女と同じで多少見栄えがして気の利いたライト系発言をすればあちこちからお座敷がかかるんだ。

それをカバーに担いだサイトですから、中身は推して知るべし

投稿のタイトルだけ見れば、虚実半ばするが、「実」らしくっても、語彙が貧相、下劣、醜悪、、、読むに耐えないのが大半。

丁寧に国語の教育的指導をやってもいいが、、、、ネトウヨの倭語能力ってかくも酷いのねえ。かつての新左翼過激派の機関紙を彩る罵詈雑言の嵐の方がまだマシ(^^)


観念右翼って言葉はあるが、観念左翼は聞いたことがない。そのこころは理論的な右翼論理を述べるのは希少種でしかないってこと。

確かにこのサイト見る限りそうだわ。

理屈っぽい投稿がない訳じゃないがどっかの受け売り、、、たいていはオリジンが間違っており誤謬の再生産(^^)


グループメンバーは相当数みたいだが、幽霊か水増しかも?

実際に投稿しているメンツは特定少数のようです。









2023年3月22日水曜日

砧の段 独吟

 世阿弥晩年の傑作が「砧」

怨情綿々たる味わい深い詞章がこれでもか!とばかりに全編縁語掛け言葉を駆使して、、、



砧あるいは砧うつとは、晩秋の風景で俳句ならば秋の季語

布地を木槌で叩き、なめすようにアイロン掛けをするさまを思い浮かべればいいのだが、今や死語。

我が陋屋のどっかに、多分代々の木槌はあるはず。



おはなしは、訴訟沙汰で三年余り留守にした夫を待ち侘びる妻に、年末には必ず帰ると夫の秘書が便りをもってはきたのですが、、、、

.......

西より来る秋の風の吹き送れと間遠の衣打たうよ(いまは秋、飽きられた女のところから、遠い都に、西風をおくれとばかり、砧をうとう)」

わが心かよひて人に見ゆるならば、その夢を破るな破れてのちはこの衣、たれかきても問ふべき (私の心が夫のもとに通じて、夫が夢をみるなら、夢よやぶれないでくれ、破れたならこののちは、この衣をだれが着るだろう)」

夜嵐 悲しみの声、蟲の音、まじりておつる露涙、ほろほろはらはらはらと いづれ砧の音やらん (夜の嵐、悲しみの声、蟲のなく声、それらがまじりあって落ちる涙 ほろほろはらはら どれが涙の音か、砧の音か…)

......

ところが、やっぱり帰れないってJPの速達が、、、やっぱり飽きられて若いオンナができたんだって悲嘆のあまり、妻は病死。なんて悲劇的な展開。


アタシが独吟(オペラの聴かせどころを10分強楽譜なしのアカペラのソロで歌うようなもの)で、上記の山場のサビを詠うのが今年の趣向。

毎度ながら

途中で立ち往生しないかなあ

正座ができるかしら

袴の裾を踏んづけてつんのめるとまずいなあ

ちゃんと着付けが出来るかなあ(五つ紋ですから、胸の紋の位置が揃わないと、、、)

忘れそうになったら、本邦初の作詞作曲を披露すればいいはなしだし、多くの観客には分からない(上手く誤魔化すのはお手のもの)から、このあたりはまったく心配していない(^^)



四月二十三日に渋谷辺りで死ぬ程退屈しておられたら、冥土の土産なり怖いもの見たさに是非とも足をお運びください。見料は頂戴しませんから(^^)

朧月夜をもう一度

 あらためて



和歌の数は?
理論的には、三十一文字の31乗
しかし「あ」が並ぶだけならばふつうは和歌とは言わない(^^)
でも、

あかあかや
あかあかあかや
あかあかや
あかあかあかや あかあかやつき

実際にある明恵上人の和歌(助詞が多少あやしいがだいたいはこんな感じ)
たった五音だけですが、、、和歌と言えなくはない(^^)


国歌大鑑なる大部な書物には約45万首の和歌が収録されていますから、王朝和歌の総数はこれ位。
でも、万葉集や八代集くらいが話題ですから、その合計でも一万首(八代集合計)

ということで「おぼろつきよ」なる字句のある和歌を総索引から探す。

万葉にはありません。「おぼろかに」なる字句がたったひとつだけ、
八代集には、ズバリ「おぼろつきよ」は三首。
先に紹介した大江千里の和歌以外はたったこれだけ





式子内親王.....賀茂の斎王。つまり祭神の花嫁を十年余り。青春の真っ盛りを「無駄」に生きた訳だし、病弱でもあったようです。
その間に和歌のトレーニングをした訳がないから、以降定家の姉弟弟子。
定家がのぼせあがってストーカーに及んだかどうかは知らない。
あんまり幸せな生涯でもなく、私家集収録の和歌は四百に満たない(定家の総作品の一割くらい)?
しかしその三分の一は勅撰集にえらばれているそうです、、、って物凄くありませんか


この世には 忘れぬ春のおもかげよ
朧月夜の花の光に

これは何故か勅撰集には選ばれなかった。
鮮麗ながら倒置法以外のさしたる技巧もなくて「薄ぼんやりした月の光に桜が映えるのがこころに残る春の風情」だと素直に詠んだだけ。
彼女は「玲瓏の歌人」と呼ばれますが、、、けだしけだし

アタシは良い和歌だと思います

2023年3月20日月曜日

モザイク

 



モザイク除去なんて、、、昭和のおじさんの懐かしい世界です。
今や画像配信の世界はなんでもあり(^^)

しかし、今やモザイク除去アプリというよりも、一般的な映像を鮮明にするアプリというべきで、そのついでにモザイクも除去できるはずだが、昨今は「出番」が多い。


なんだか知らないが、名誉毀損リスク回避やプライバシー(肖像権を含む)保護の観点からやたらとモザイクだらけ。

我々の「知る権利」は一体どうなったんですかねえ?

過度に萎縮して訴訟リスクから逃げているだけにしか見えない。メディアの矜持たるや、、、



国民の知る(知りたい)権利を守っている

公益に貢献している自負がある

違法あるいは非常識な取材をしていない

無論真実であることは当然



とかなんとかの要件があれば判例的にも違法性が阻却されるだろう。その他様々な要件はありえますが。

けだし堕落した大メディアってことよ!


少年法の特別な保護はさておき(個人的には疑念があります)実際運用にには首を傾げる


被疑者をしょっぴく映像。

顔出しはするが手錠にはモザイク、、、確か名誉毀損訴訟で手錠があかんとなったんだわ。しかし、、、まあ極悪人だから顔や面には名誉が宿るような価値はないってことか(^^)

最高裁も粋な判断をしますなあ、、、だがどう考えても顔出しの方が屈辱感満載だし納得し難い。


前科者でも被疑者でも人権はある。しかし世間的に等位の人権があると思うなよな。

少なくとも被害者以下であるべきだ。


以下事例として、、、かくも被害者の人権を無視し加害者を過度に保護した例はない。

当時は、被害者はメディアに丸裸にされたんですよ。

鬼畜の加害者は、、、少年法が期待する「可塑性」のかけらもなく、委細はリンクをお読みください


https://ja.m.wikipedia.org/wiki/女子高生コンクリート詰め殺人事件





2023年3月19日日曜日

アルマゲドンあるいは

 別の所で、モーガンフリーマンが初のアフリカ系アメリカ大統領だと書いたのだが、、、ちゃんと確認をしなかった(毎度のルーチン。ええ加減のフリしてますがけっこう真剣なんだ)



改めて調べると、、、、なんとまあ(^^)

間違いでは無かったが、映画を取り違えていた。

あの「アルマゲドン」じゃなかった。

荒唐無稽であるがゆえに大ヒットとなり、真面目に作った「ディープインパクト」は2馬身差。それでもヒット作



ついでにあれこれサーフィン中に仕入れたバカ話。

アルマゲドンはNASAの「教材」に使われているらしい。教材といっても間違い探し。上映一分毎に一箇所以上の科学的な誤謬があるとのこと


石油掘削会社の癖のある穴掘り人達が、地球に激突しようとする巨大な隕石に穴を開けて爆破飛散させようとする抱腹絶倒なお話し

所詮は娯楽ということ



大仰な大統領のスピーチとの落差が(^^)

もっと凄い落差がこれ



ショッピングのためにNYに行くってのが、、、METのオペラやアートならアタシには解るが、、、


因みにに、モーガンフリーマンは「大統領を二期」務めました。

これは稀有です。