2014年6月22日日曜日
陳情でもあったのでしょうか・・・上限金利が
金員を貸し与えてその対価を頂戴する。
まっとうな商売である。
別の見方をすれば、金利とは「貨幣の値段」とも言える。
物には価値があり、価値が値段で表現される以上、これまたもっともな話である。
律令制において「出挙」という利子制度があった。
貨幣経済以前の時代なので、種籾を貸し出して、50%から100%を上限に
収穫量から返済を行った。
一見「闇金」並みの利率と見えるが、一粒からでも丹精込めて育てれば、結構な収穫量になり
結果合理的な利息水準に収斂したと思われます。
これは、金利の水準は何が妥当か・・・という難問への回答を示唆します。
カネがカネを生むことは、古代ギリシア哲学者や中世宗教者がいうように悪いことではない。
少ない借財でも大きな果実を生むのであれば、相当な利子を支払っても齟齬感はない。
現代は一般には低金利時代であると言われる。
が、民事法定利率は5%。商事法定利率ですら6%
利息の上限は(貸金により異なるが)15%から20%程度
貨幣の値段がそれだけ下がったということであるが、
むしろ貨幣が生み出す価値が貧弱になったと思うほうがリアル感がある。
資金の調達方法が多様化したという理由もあろうが、
資本主義のバイタリティがなくなりつつある・・・という恐怖
さりながら、様々な手口の「闇金」なるものが横行しているらしい。
法外な利子を支払ってもその価値があると思えば払えばいいが、
多くの場合は、背に腹はかえられないということだろう。
申し訳ないくらい冷酷な言い方をすれば、闇金被害者は頭が悪いのです。
法律は狡猾な者の味方だといわれますが・・・
闇金契約は公序良俗違反
闇金貸付金は不法原因給付
だと司法の見解は確定しています。
利子はもとより元本だって返済義務はない。
要するに、黙って借りて踏み倒せばいいのです。
闇金対策として「上限金利引上論」なんて論外なのです。
TVCMの「貸したお金が帰ってきます」キャンペーンも結構ですが、
それよりも「闇金の借金は踏み倒しましょう!」の方が効果がある(笑)
何事にも反作用がある。
闇金も街金も貸さなくなったら、商売が潰れる・・・
致し方ありません。
倒産は資本主義の健全な新陳代謝び過ぎません。
贅沢がしたくて、街角に立つオンナが増えるかもしれないが、
それだけはやめた方がいい。
ウリ行為もある種の「不法原因給付」ですから、タダノリされて代金を
払ってもらえなくとも、文句は言えない(笑)
老婆心ながら、半知解な法律を振り回すのは、ケガのもとである。
闇金相手に借金を踏み倒すまではいいとしても、
代わりに命を取られるかもしれない
きれいなお姉さんが画面から語りかけているでしょう・・・
ご利用は計画的に・・・・
0 件のコメント:
コメントを投稿