2014年9月9日火曜日
シェールガスは人類にとって福音なのか?
反環境映画の上映を阻止しよう(笑)・・・・っていいたいが、
変に社会意識の高そうな観客で連日アート系映画館はほぼ満席状態(・・・らしい)
本当に、最近は映画鑑賞のプロの予想を裏切る興行状況。
もっとも、興行のプロじゃないので、あてが外れても落ち込んだりはしない(苦笑)
エネルギー革命ともいうべきは「シェールガス」
化石燃料のようなCO2問題はないし、核電力のような危機管理も不要
エネルギー需給変化により国際外交にまで影響をおよぼす。
しかし、何事もうまい話ばかりではない
地質によっては、うまく採掘できない可能性が高いとされる。
例えば、中国のシェールガスはいまんところ採掘が困難らしい。
水圧破壊により、地震の発生、水質汚染等々新たな環境問題の発生も指摘される・・・・
主人公の「彼」は、シェールガス採掘会社の社員地上げ屋である。
エリート然としたスーツからマニュアル通りに服装をラフに改め、
疲弊する農村に出向いて、バラ色の未来図を見せながら、
採掘権契約を一つ一つ確保してゆく
金目の世界である
しかし、盲千人の世界にも目明きがいるものだ。
高校の理科の教師は、知見に基づき理詰めの反論を行う。
小さな村であるが、草の根民主主義が根付いている。
反対派を闇夜にバッドで殴り倒したりとか民家に放火をしたりはしない。
粛々と住民投票に向けて・・・・
ここに登場するのが、ネブラスカの農民。
先祖伝来の農地がシェールガス採掘で汚染瓦解したと訴える。
悲惨な農場の写真をばらまく
言ってみれば「プロ市民運動家」もどき・・・
純朴な農民には見えそうで見えないが「事実」に基づく反対運動は相応の広がりを見せる・・・
が、なんとなんと・・・・謀略に長けたクレバーな奴らはどこにでもいます。
盛り上がった反対ほどスキャンダルに弱い。
その農民の主張が「捏造・虚妄」であることが明らかになり、一夜にして大勢は決した。
しかし、真面目な地上げ屋の「彼」は、舞台裏を知ってしまった。
実は、反対運動を煽動するその「農民」は、地上げ屋の彼の所属する大企業の手先であり、
反対運動を最大限盛り上げながら、土壇場でどんでん返しを食らわす高等戦術の尖兵だったのです。
さて、投票日の当日・・・・
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投票結果がどうなったのか
主人公の「彼」の明日がどうなったのか
シェールガス採掘事業はどうなるのか
エンドマークの向こうの出来事で、
観客が自分で考えればいいと突き放したかのようなシナリオは、余韻がある
学力の高い監督に学歴の高い製作者(兼脚本家)の組み合わせは
良い映画をつくりました。
バジェットは15ミリオンですが、
ボックスオフィスは8百万ドル程度(英語版ウィキペディアによれば)
上映に際して、色々とあったことを伺わせますが、多くは語らない・・・
読者が自分で考えればいいと突き放したかのような日記は、余韻がある(笑)
これしか無いって決めつけられることなんか、本当は世の中にはなにもないのですよ
光があれば闇もある
禍福は糾える縄の如く
人間万事塞翁が丙午馬(笑)
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