2014年10月21日火曜日
椿姫 彩菜
長くオンナだと思っていた(性転換し、戸籍も女に変えたらしい)
ツバキヒメサナ だと思っていた(苗字はツバキだけだと)
そんなお馬鹿な連想もあって「椿姫」のライブビューイングに足を運んだ。
傑作かどうかは別にして、最もポピュラーな演目であることも確か。
しかし、初演は大失敗だったらしい。
マダムバタフライやカルメンはエキゾチック感が受けなかったようだが、
椿姫は単に準備不足。
しかし、19世紀においてはドミモンド(高級娼婦)は、道を踏み外した女であり、
社会的に認められた存在ではない。
スワンの恋に登場する高級娼婦のオデットは、スワンと結婚するのですが
結果、スワンは社交界から追放された・・・
この部分は、シューレンドルフで映画化され、オルネラ・ムーティのオデットが
妖艶で蓮っ葉でよく雰囲気がでてました。
ちなみに、スワンはジェレミーアイアンズだった。
かような造形で検閲の厳しい舞台にかけようって、かなり度胸のいる話である。
それに引き換え、お江戸はおおらかである。
揚巻
八つ橋
大磯虎
化粧坂少将
初
梅川
小春
まあ、舞台を彩る花魁・遊女。この手の世界は書き出すとキリがない(苦笑)
原作者は、親父さんほど精力的に作家活動をやったわけないが、
自分の恋愛譚をネタにこの一作で有名になった。
事実としては同様に悲恋に終わったらしい。
身分も境遇も違う二人が道ならぬ恋に落ち
浮世の義理で、愛しながら別れざるを得なくなり
最後に、よりを戻すが、哀れ、オンナは神の膝下へ・・・
これで、紅涙を絞らないほうがどうかしている。
気のいい明るい娼婦ジュリア・ロバーツも、たしかエスカルゴを食べたあとに
このオペラを見て泣いだんですよ。
でえ肝心のオペラですが・・・・
指揮は、フランチェスコ・イヴァン・チャンバ(毎度のイケメンじゃない)
演出は、ブノワ・ジャコ(よくしりません)
出演は・・・・
ディアナ・ダムラウ(労咳で死にかかっている割にはポッチャリ)
フランチェスコ・デムーロ(純愛を捧げた若者らしいが、結局椿姫を不幸にしたのです)
リュドヴィク・テジエ(世間の常識を具現した重厚なアルフレッドの父親役ですが、なかなかいい)
ケヴィン・アミエル(?)
その他よく知りません。
だれでも知ってる約束事の世界だから、駄弁は不要ですよね(笑)
しかし、音楽と歌詞それに台本のハーモニーが秀逸です。
名作と言われる所以だ!
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