2014年11月16日日曜日
金印・・・名古屋のわさび屋さんの話題じゃなくて(笑)
漢委奴国王印・・・なるものは国宝であるが、偽印、つまり江戸時代の作と言われる。たしかに後漢書には光武帝が印綬したとは書いてますが、その印影の
具体性を示すものは明記していない。また、倭であって委ではない。
なんにしても、考古学的観点はともかく、政治的歴史的には冊封体制における臣下の証であり、ありがたがるものでもない。
卑弥呼に与えた親魏倭王の印も同様であるが、こちらは印影を想像させる表現であるが、残念ながら・・・・御陵を片っ端から発掘すれば出土する可能性はないではない。
ありがたがるものではない・・・という意味合いをさらに言えば、素材の格がそう高くない。金印と言えば相応と思われるが、東アジア圏では、銅より銀、銀より金、金より玉である。銀でないだけまだましっていえばそうなんですがね・・・
浅学菲才にして知らなかったのですが、更に金印が存在したらしい。
足利義満は、媚中外交主義者でしたので、日本国王の金印を明の皇帝から頂戴したらしいが、その後行方知れずである。その重さ三十キロって言われますが、ホンマかいな?
文禄慶長の役の後、秀吉にも同様に金印が送られて来たらしいが、多分ですが、激怒して鋳潰してしまったに違いない。
残念なことですが、金印は、須らく行方不明・・・・ですが、他国からの拝領品を崇めずとも、ちゃんとした金印は二個あります!!
惜しむらくは玉璽でないが・・・・
明治時代初期の製作ですが・・・・
天皇御璽 と印影された御璽
大日本国璽 と印影された国璽
いずれも九センチ四方角で、約四キロの重さらしい。
御璽の印影はよく拝見しますが、印その物の形状は寡聞にして知らない。
結構な重量ですから、天皇自ら押印するとは思えず、侍従が捺すのでしょう。
慣例として、名前(御名)にかかる様に捺すのが正しいとされるが、
事例を散見するに、伝統が守られていないようだ。
朱肉もスタンプ台ではなく、ちゃんとした練り朱肉の印肉を使っている。
ところで、疑問ついでに・・・・(笑)
使い分けがよくわからないし、そもそも御璽は存じ上げているが
国璽なるものは、一般的な存在としてはしっていても、日本国にあるとは聞き及んでない。
それに・・・日本国ではなくて大日本国?
大日本帝国なる正式な呼称があったことは知ってますが・・・・
現在の正式な国名は、日本国 のはずです。
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