2014年12月14日日曜日
改めて「忠臣蔵」を論じる・・・・
不良行為で反省文を書かされた女子高校生の「復讐」がちょっと話題になった。
要するに、 横書きの反省文を「縦に読めば・・・」
反省なんかしないもんね
って読めるそうです(ざぶとん一枚ですねえ・・笑)
本当は三枚上げてもいいのですが、 多分、こんなエピソードの孫引きだと思われます。
いろはにほへと
ちりぬるをわか
よたれそつねな
らむうゐのおく
やまけふこえて
あさきゆめみし
ゑひもせす
行末の文字を拾って読めば・・・
とかなくてしす(咎無くて死す)
となり、無実の訴えって暗喩です。
色々と外題に仕掛けがあるのが「仮名手本忠臣蔵」
アホでも殿様は殿様ですので、その忠義を愛でて「忠臣」
リーダーの名前にちなんで「蔵」・・・大石「くら」のすけ。
47人のテロリストですから、仮名文字47字に合わせて「仮名手本」
さらに「殿様は悪くない!」て主張をいろは歌に込めてます。
改めて12月14日(旧暦)は最大の山場の討ち入りの日。
元禄のテロを論じてみよう。
本当に日本人は忠臣蔵が大好きですねえ。
年の暮れは、クリスマスもいいですが、やはり「討ち入り」
団結(和をもって貴しとなす)
沈黙(オトコは黙って、なんとか麦酒)
報復(恨みはらさでおくものか・・)
ってシチリアのマフィアみたいですが、かような集団主義は古きよき日本人の特質です。
忠臣蔵の本質って、いろんな説がありますが、
基本的な構造:赤穂は善玉、吉良は悪役は変わらない。
しかし、松の廊下での真相はいまだにわからないし「遺恨」といわれても・・ つまりは(今風に言えば)、
取引先との確執に起因する暴力行為の結果、
コンプライアンス違反で会社をつぶしたバカ社長 ・・・
と民事再生の申し立てに失敗し、
その義憤によりかの取引先に報復する若手元社員たち・・ という構図です。
遺恨の背景は・・・
①バカ殿の美人妻に横恋慕し、振られた逆恨み
②塩の品質に起因する塩の販売競争に負けた恨み
③知的財産(勅使接待マニュアル)の出し惜しみ による吉良殿のパワハラに耐えかねてといわれるが・・・
しかし、吉良殿は本当に加害者なのか?
丸腰のお年寄りを背後から唐突に襲撃し、何度も殺傷におよんだ。
明らかな殺人未遂事件。
心神喪失で減刑の可能性はあった点が、量刑不当とはいえるが・・・
本当に悪いのは赤穂の殿様ではないのか?
ある有力な説は・・・
吉良殿からの、赤穂の殿様の知的財産侵害への抗議を逆恨みし、
日頃より精神状態が不安定であり、発作的な殺害におよんだ・・・というもの。
勅使接待方法とは高度なノウハウであり、知的財産そのものである。
それを鰹節二本で巻き上げたのは、権利侵害以外のなにものでもない。
それをなじられ、逆上し・・・ 悪いのは浅野殿ですぞ。
そもそも、日本ではソフトウエアの価値を重視しない風潮が未だに払拭されない。
これでは、知的財産立国と言う国是が泣くってもんだ。
思い起こせば、明治維新政府のマニュフェストは
・富国強兵
・殖産興業
・教育立国 だった。
乏しい財政の中から、高額な報酬でお雇いGAIJIN教師を招聘し、
知の水準の向上に向けて涙ぐましい努力をしたのである。
1億2千万人の国民の知力や知財を向上させずして、この国の明日があろうはずがない。
司馬さんの「この国のかたち」にも紹介されていますが、
これまた国費留学した若者たちの粉骨砕身な勉強ぶりには涙が出る。
あまりの勤勉さに英国人はあきれ・・・
でも曰く
一日休めば開化が一日遅れる!
学を修め、帰国し帝大の先生をしながら、
神田界隈の塾でも寸暇を惜しんで教鞭をとったとされる。
以下ご参考までに「学事奨励に関する太政官布告」より
自今以後 一般ノ人民・華士・族卒・農工商及婦女子
必ス邑ニ不學ノ戸ナク 家ニ不學ノ人ナカラシメン事ヲ期ス
人ノ父兄タル者宜シク此意ヲ體認シ 其愛育ノ情ヲ厚クシ
其子弟ヲシテ必ス學ニ從事セシメサルヘカラサルモノナリ
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