なんでも鑑定団風ですが・・・(苦笑)
根津と大英と夫々にしかないと言われる「双羊尊」
なんともいえない造形です。
二匹の羊(山羊かも・・・って説はありません)を背中合わせにあしらうので「双羊」
そして「尊」とは酒器のこと
時代はいずれも古代中国の殷代とも商代とも・・・
実のところ、王朝呼称としてはどちらも使われ、同意義であるが、どっちが正鵠を得ているかと
言われれば・・・よくわかりませんが、最近は「商」と呼ばれることが多い。
まあ、そんなことより羊さん全身に「饕餮文」の文様
饕餮とはなんでも貪り食らう中国神話の魔物。
転じて、魔物まで食いつくす魔除けの存在とされました。
一見刺青風ですが、その意図性においては大差はない。
さすれば当然ながら日用品ではなく、神事に使われたんでしょう。
山海経によれば・・・・
饕餮という猛獣は、
羊身人面
虎歯人爪 と書かれているようなので、双羊尊とは特段異様な造形でもなく、
たった二体しかないところのほうが、逆にミステリーである。
考古学は、土地開発が進むと発掘が進み、学問的知見も深まるものであるが、
大規模開発中に遺跡なんかがでてくると、ディベロッパーは、青ざめるそうな(苦笑)
多分、中国でも、開発を中断し、遺跡調査というのがルールなんだろうが、
そのとおりやるはずがない。
憶測で物を言いますが、そのまま文化破壊がなされ、多くの双羊尊が失われた、あるいは
盗掘され、富豪の隠れたるコレクションになっているに違いない。
いや、リアリストの中国人は怪力乱神を好まないし、
過去の歴史を大事にしないからから、海外流出し・・・西洋人のコレクションになっている
かもしれません。
近未来的に第三の双羊尊が現れることを・・・疑いません(キッパリ!)
しかし、そんなことを待ってられないので、生きているうちに「青山の根津」へ行こう。
0 件のコメント:
コメントを投稿