恵方巻きを食べる日です。
伝統的且つ正統的ならざる「恵方巻き」が横行する末世なもんで、
毎度警告を発するが、もう諦めた。
由来も故事来歴も披瀝するのはやめよう・・・・が、しかし(笑)
そもそも「恵方」とはなんなんだ?!
知らずして、巻きずしにかぶりつくようでは、福徳を授かることは難しい。
毎度の極私傾向的な衒学を述べれば ・・・
その年の福徳を授ける女神様(=歳徳神)がおいでになる方向が恵方であり、
毎年微妙に方角が代わる・・・といっても、つましい陰陽道の神様なので
セカンドハウスが仰山あるわけではない。
物の本によれば・・・であるが
年の十干・恵方
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甲・己 東北東(概ねってこと、以下同じ)
乙・庚 西南西
丙・辛 南南東
戊・癸 南南東
丁・壬 北北西
略々、東西南北の方向ということである。
今年は、干支で言えば 乙未(きのと ひつじ)なので「西南西」が恵方ってことになります。
正確には、方位角255度あたりですから、西南西より微かに西よりが正しい。
しからば、どうしてそうなるのかと言えば・・・
よく知りません(苦笑)が・・・・
陰陽道では、十干十二支ともども、方位や時刻や季節の運行を区分し表しますから
その文脈だとは容易に想像できます。
なんにしても、女神様が西方のあたりにおいでになるそうですから、
福徳を願って・・・
野暮とバケモノしかすまない地ではまともな恵方巻きが食えませんので、
今年は、イワシでも賞味しましょう。
そもそも、高い精神性から発した風習ではなく、商業主義の賜物
古式豊かに、柊をあしらった高級魚(いまやイワシがねえ・・・)を白木のカウンターで
いただくほうがエレガントである。
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