ゴルゴ13が、ワンマイル先のフットボールをぶち抜いたのは、相当に前の話である。
つまり、操縦席を乗っ取ったハイジャッカーの頭蓋をヒット。
この時、銃弾は、風向以外に気温や気圧の影響を結構受けるって覚えたものだ。
いまや、性能なり技術の進化は素晴らしく、いまや極大射程は2.5キロ先まで・・・
しかし、スナイパーは、測量手というアシスタントとペアでシューティングを行うらしい。
その意味で、その機能まで独りでこなす彼って・・・やっぱり凄い。
ステーブンハンターの「極大射程」は、狙撃手ものの白眉であるが、
実際のところは、ベトナム戦争の実在の狙撃手の実話をモチーフとしている。
映画化された際には・・・まあつまんない出来栄えでまさしく想定の範囲だった。
さて今回の「アメリカンスナイパー」
公開前の評論家の冷ややかな反応が嘘みたいに絶賛されています。
批判的言辞を弄せば、非国民と言われそうな雰囲気です。
実在のアメリカ軍の狙撃手の実話だし、舞台が中近東。
現下の政治情勢に鑑みれば、まさしく「時分の花」である。
モデルの悲劇的な生涯(退役後傷痍軍人支援活動に従事中に元海兵隊員に射殺)もあいまって・・・と言いたいが
イーストウッドはそれには触れない。
正確には、巧妙に示唆します。
野辺送り・・・・アメリカン風ですねえ。
ハリウッドは・・・
第二次世界大戦においては多くの「英雄」を描き
ベトナム戦争では「病めるアメリカン」をえぐり出し
イスラムとの戦争では一体何を主たるモチーフにしようとしているのでしょうか?
ハート・ロッカー
ゼロ・ダーク・サーティ
ジャーヘッド
日常性と非日常性のなかで苦悩・瓦解してゆくする一人のヒトザル
イデオロギーを病理的・批判的に描く時代じゃないのだ。
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