2015年3月27日金曜日
釈尊は財を愛する。これをとるに道有り。
賃料の有無で賃貸借と使用貸借の区分がある。
貸借の対象が金銭であれば、賃料と言わずに利子あるいは利息という。
利子と利息と何が違う?
通常、頂く場合は「利息」、払う場合が「利子」
利子を取ることは宗教的な禁忌として、忌み嫌われてきたが、
農業の黎明期以来、籾を貸し出し、収穫期に返済するというシステムは存在したらしい。
律令制における「出挙の制」とは、かような慣習の法制度化に過ぎない。
穀物等から賃料を取ることと金銭貸付の利息にどれだけの差があるのか
いささか理解に苦しむ。
少なくとも、仏教徒にとっては・・・・
調べているのですが、仏教は金銭貸付を禁じていないし、どうも宗教団体における
有力なサイドビジネスではなかったかと推測される。
倭国で交換手段としての貨幣の最初が、和同開珎。
708年のこと。
あんまり流通しなかったようで、政府は711年に蓄銭叙位令を出している。
カネで階位を売り買いするというとんでもないハナシですが、
こういうことにあんまり抵抗がなかったってことが、古代の倭人のこころの風景だということです。
もっとも、条文をよく読めば、借入による蓄財はダメ。
私鋳銭・・・つまり贋金は犯罪。
当たり前って言えば当たり前ですが、逆に言えば、そのような裏技が横行していたのでしょうねえ。
そうなれば、金銭が集まる所って、高級官僚(貴族)か寺院しかない。
オカネが流通することは経済活動の活性化そのものですが、
何事にも行き過ぎってある。
続日本紀 巻三十七 延暦二年の記述・・・調べるのに苦労しましたよ(笑)
京内の寺々、利潤を貪り求め、宅を以って質にとり、利を廻らす・・・
坊主の分際で、本業を逸脱し、サラ金まがいに蓄財に狂奔すれば、
それはやり過ぎってもんです。
だからといって「営業停止」とはいってません。
それ多歳を経る雖も、一倍に過ぎることなかるべし
元本以上利子は違法!と諭すだけ(笑)
倭の風景とはおおらかです。
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