2015年4月10日金曜日
パリは燃えて・・・・いればどうなったのでしょうか?
至情に愛するものとは最後は抱き合い心中。
無理心中とは迷惑な話ですが、当人には真剣そのものである。
似非芸術(愛好)家であるアドルフ・ヒトラーにとって、パリは掌中の珠であり、
奪われるくらいなら徹底破壊を・・・
厳命されたパリ防衛司令官は苦悩・・・したでしょうねえ。
パリ破壊なんて戦略的になんの意味もない。
歴史に汚名を残すだけ
しかし、抗命は・・・家族の収容所送りを意味する。
葛藤があったでしょうねえ
フォルカー・シュレンドルフ
70年台のジャーマンニューシネマの旗手。
その後はぱっとしませんが、最近第二次世界大戦中のエピソードを元にした作品が
チラホラと公開されています。
評論家は「独仏の和解」なんていいます。「仏独」でないところがいささかねえ・・・
パリよ永遠に
なんとも芋臭い邦題(苦笑)
原題は「Diplomatie」という舞台劇です。
心理劇というべきで、むしろそのままのほうがいい。
1944年8月の「パリ解放」は、欧州西部戦線での精華である。
匹敵するのはノルマンディー上陸くらいで、最高の映画素材。
プロ鑑賞家目線だと、ダンケルクとかのほうが面白いと思うのですがそれはさておき・・・
62年にノルマンディー上陸作戦をテーマに「史上最大の作戦」が公開。
大東映の忠臣蔵並みの世界的オールスターキャスト総揃え。
それに味をしめたのか同様に66年にも「パリは燃えているか」って製作公開されました。
原作のドキュメンタリーは、それなりに無名の市井人の「エピソード」なんかの積み重ねで
結構読ませるのですが、オールスターキャスト映画ともなれば・・・大味ですなあ(笑)
フランスの栄光や・・・かくまでもって感じです。
思えばただのレジスタンス映画です。
同じレジスタンス映画でも「鉄路の戦い」なんかの足元にも及ばないが・・・
多少邪念を含めて言えば、パリは燃えなかったもんでろくな芸術作品を残さなかった
燃えなかった理由は様々に語られます。
一方で
「パリ燃ゆ」・・・って本当に燃えちゃったドキュメンタリーがあるのです。
大佛次郎の傑作。
あのパリ・コミューンの時代とは、かくも先鋭にして鮮烈だったのです。
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