2015年5月21日木曜日
燃える「イシ」
歴史の必然かどうか知らないが「燃える水」にとって代わられ、
地球環境の敵だと忌避されることも多いが、ヒトザルの「成長」における貢献は
多大であり、未だに一定の地位を保っている。
エネルギーの主役を交代するプロセスでの様々な「軋轢」は
映画監督に多くのイマジネーションをも与えてきた。
炭鉱映画・・・なるジャンルをことさらに打ち立てる必要はないが、
炭鉱(多くの場合「閉山」あるいは・・・)を舞台とする一定の舞台がある。
炭鉱からフラダンスって奇天烈な業態転換を舞台とする「フラ・ガール」
高倉健の生き様(幸福の黄色いハンカチ)は、消え行く炭鉱夫であったことと無関係ではない。
炭鉱につきものの「ストライキと事故」を正面から捉えるだけの骨太でもないのが
今の映画人
英国映画はその辺・・・まあその辺一筋縄じゃいかない(苦笑)
この国の映画はなんとなしに階級社会的であり、
労働者が主役の映画と上流階級を舞台とする映画に別れる。
どっちもそれなりに味わえるところが大したものです。
80年台でのサッチャー政権下の炭鉱閉鎖と長期のストライキ(労働者サイドの敗北)を
舞台に多くの映画が作られたが・・・
フルモンテイ
リトルダンサー
ブラス
そしていま上映中なのが「パレードにようこそ」
倭風では下町の長屋風景な映画が主ですが、
英国では寂れかけた炭鉱町でないとリアリティがでない。
加えて、ブリティッシュ・ロックのテイストが彩りを添える。
恨み節でも嘆き節でもなく、
それでもあしたをしぶとく行きてゆくジョンブル魂・・・ってことでしょうが、
炭鉱と国民との関係は、ちょっと我々の想像とはちがうのでしょうか?
世界で最初に、石炭エネルギーによる産業革命とその関連労働者階級や労働組合を生み出した
国です。
我々の労働者=mine worker=炭鉱夫
しかし、炭鉱夫とゲイは近似値なのか?
そういえば、新宿署の鮫島警部のいきつけの飲み屋のママは炭鉱夫上がりのゲイだった。
なんてつらつら思いながらですが・・・
炭鉱労働そのものを正面から(社会批判的でなくともいいが)まじろぎもせず見つめる
映画ってあったかしら?
暫く考え込んだ結果・・・知の大伽藍(灰色の脳細胞のこと)から取りいだしたのは
スタンドアップ(2005年:アメリカ)
シャリーズ・セロンがオスカーを取らなかったのが不思議な作品
オトコだって厳しい炭鉱労働に従事するヒロインが不屈の闘志でセクハラに立ち上がるお話。
普通なら「リーガルドラマ」として、企業法務屋がいかに悪辣な手口で原告女性を
ズタズタにするかって話題に仕立てあげるのですが・・(笑)
この「無駄に美人」としかいいようのない美形女優は、
どうしようもないほどの逆ダイエットをやった作品でオスカー女優賞に輝き・・・
ご本人の例えようのない美しさを誇示した映画はつまんないという不思議現象が絶えず起きます。
近日公開は・・・ マッドマックス(最新作)
なんとパンクメイクにスキンヘッドで登場!!
これは傾向的に期待できます。
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