2015年8月23日日曜日
山号寺号
比叡山延暦寺
東叡山寛永寺
なんとか「さん」うんちゃら「じ」って言えば、落語ネタ。
大喜利なんかでもしばしば使われます。
時計屋さん 今何時
余剰予さん 道路工じ
カリフォリニアさん オレンじ ・・・とか
元はといえば、仏教施設の呼称方法
意味合いがよく分かりませんが、冒頭のように
所在場所+施設の呼称 というのがもっとも一般的な理解である。
まれに「◯◯院」なんておりますが、これはどうも施設の中の建物名称らしい。
しかし、原始仏教の時代からの命名法ではないみたいで、
奈良時代からの古刹にはそんな面倒なものはありません。
法隆寺や唐招提寺に山号はない。
比叡山延暦寺なんかは典型的です。
比叡山という都の艮の方向に山があり、当時の元号を寺号に頂戴したという由緒正しい
天台宗の総本山。
そのひそみに倣えば、徳川制度では「東の比叡山+元号」ってことになる。
加えて、寛永寺の住職は、法親王。
天皇の御子を崇めてその職に推戴する・・・鎌倉幕府の名目だけの「将軍職」に
習ったのであろうが、早い話が体のいい「人質」
ことあらば、天皇として即位させ両統定立も辞さず。
即位の際に三種の神器がないとまずいが、まあなんとでもなるし、
歴史上三種なくしての即位は、後鳥羽をはじめいくらでも例がある。
そもそも、三種の神器なんてだれもみたことがなく、南北朝の頃は、双方に神器が有り
お互いに真贋論争をやっていた(苦笑)
上野のお山の一角にあるのが「鶯谷」
鄙では珍しいことに「うぐいすたに」って読みます。
江戸のウグイスは声が悪いもんで・・・法親王がわざわざ京都弁のうぐいすを持ち込んできたことにちなむ。
雅なエピソードですが、いまや、この界隈は江戸屈指のファッションホテル街
京のウグイスの美声で劣情をもよおすってことではなかろうが、理由がようわからん。
一説に、界隈に大きなキャバレーがあって、同伴出勤前の連れ込み目当てにインク屋や下駄屋が
転業したってことらしいが・・・
不忍池界隈の待合茶屋が移転したって声はない。
待合茶屋は、ラグジャリーでセレブが利用するものであり、連れ込み旅館は、庶民系。
所詮ルーツが違う。
0 件のコメント:
コメントを投稿