エゲレス人の魂というか琴線にどの程度触れるものなのかはなんとも言い難い。
伝説であって史実かどうかは分からないが、伝説のモチーフになるような史実はありえたと思うのが自然である。
しかし、この英雄は、ケルト系である。
今のエゲレス人と称する連中は、アングロサクソン系。つまり、後世の侵略民族。
征服王朝にとって、非征服民の神話をどのように扱うかは・・・ちょっとデリケートな問題。倭国で言う所の「出雲神話」を思い起こせばいい。
出雲の風土記伝説というだけの単純なものでもないが、先住民の神話を取捨選択しつつ、さらに改竄を加えつつ、今の日本神話が合成されたって普通は考えます。
アーサー王伝説もまた然り。
キリスト教的なテイストを加えた事により、単純なケルト神話から、壮大な使徒伝説や聖杯伝説にまで発展した。現在はそのモチーフの部分が様々換骨奪胎されながら使われている。
しかし、荒唐無稽なスパイアクション映画にまで使われるとは・・・・(笑)
その組織は、財力豊かな貴族連によって創設されたプライベートなもののようである。
現在の運営責任者のコードネームは、アーサー
そのセクレタリーの役割を果たすのが、マーリン
主要なエージェントには、ランスロット、ガラハット、パルシファル・・・
円卓の騎士さながらであるが、残念ながら色気がない。
原典同様に、グィネヴィアでも登場するかと思いきや・・・
そう言えば、エクスカリバーも出てこない。雑多なスパイ小道具は登場するくせにねえ・・・
定番のセビルローの誂えスーツスタイルに手から離すことのない長傘というスタイルは英国スパイの典型。
ここまで荒唐無稽だと、逆にカタルシスを感じるお暇つぶし映画。
初日だからか、シネコンは満員御礼でした。
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