2015年9月4日金曜日
血に飢えたフレンチ
ラ・マルセイエーズ
誰もが知っている仏蘭西国国歌であるが、元来「軍歌」とも言えるものであり、
コンテンツとしては血まみれでR15相当。
だから悪いってことでもないが、いまさら「血抜き」をやっても始まらない。
歴史の勝利は血で闘い取るものであり、事実そうだったという現実の直視である。
軍歌とは士気を高揚させ、軍隊や軍人、更には聖(義)戦への共感を醸成するもの。
中には厭戦気分をかきたて、揶揄するような内容を含む場合もあるが、これはこれである種の
ガス抜きである。
禁止歌なぞと野暮なことは更に士気を低下させる。
勝ち戦、あるいは局面が好転している時にこそ「名軍歌」が生まれる。
敗色濃厚だと・・・歌謡どころではない(苦笑)
戊辰戦争=宮さん宮さん
西南戦争=抜刀隊
日清戦争=勇敢なる水兵
日露戦争=戦友
第一次世界大戦=?(東洋では平和な時代で軍歌なんかが流行らない)
その後=15年間にわたる戦争の時代は「軍歌の宝庫」
戦後=異国の丘(軍歌というべきかどうか?捕虜の歌ですから・・)
自衛隊でも「軍歌演奏」は行いますが、公式式典においての旧軍の「軍歌」演奏とはねえ・・・
牽強付会にも箸の上げ下ろしまで因縁をつける近隣国がよくぞ黙っていることだ(笑)
かの名曲「パンツァーリート」はナチス親衛隊歌謡集に収録されていたというだけで
現代ドイツでは、公式に演奏されることはない(・・らしい)
そう言えば、リストの交響詩前奏曲もナチス提供番組の冒頭に流される定番曲なので
ドイツ国内でのステージ演奏はタブーだとか。
戦車隊の歌に負けず劣らずの名曲なんですが、残念なことです。
大本営発表の場合はこのような場合にふさわしい荘重な近代曲を持ち得なかったこともあってか
勝ち戦では、勇壮な曲、玉砕を告げる場合は「海ゆかば」だったそうな・・・
実際に演奏されたのは、ラスト60秒位です。
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