2015年10月12日月曜日
A.I
人工知能というが、その概念はあやふやである。
国語辞典的に言えば「コンピュータ上などで人間と同様の知能を人為的に実現させること」であるが、
しからば「知能」とはなにか?
これまた、広い概念であり、とりえあず「学習と推論ができる能力」だとしよう。
データの集合体である「情報」から将来の有為な知識を蓄積できる能力が「学習」であり、
これらの知識をもとに,新しい結論を導き出せる能力あるいそのような行為を「推論」と定義する。
これって、一般的な「知識と知恵」に似ている。
学歴と学力もそうかも知れない。
優劣関係にあるように言われるが、本来はお互いが補完しあうものであって、このバランス感が大事なのだ
バランスが悪いと、頭でっかちとか勘と度胸だけとか・・・よくて揶揄、普通は馬鹿にされる。
そのような能力が人工的に作り出せるものかどうかはなんとも言えない。
特定の領域だけであれば、将棋やチェスのたぐいのゲームソフトがそうであるように、すでに存在し
ヒトザルをはるかに凌駕する知能を有している。
しかし、ゲームのルールが複雑になれば(例・・囲碁)その知能なるものはお粗末なものであり、
ゲームのルールが曖昧であったりすれば・・・お手上げになることは十分理解できる。
高速道路と一般道路の自動運転の難易度の違いということがまさにそれである。
ヒトザルと同じことができることような人工物を作り出すことが究極の目標らしいが、
そもそもヒトザルができることってあの程度なんだから、ベンチマークにもならない。
ある分野だけは天才的であるが、それ以外は痴愚魯鈍なみ・・・でも困る。
道具としての人工知能ならそれでいいだろうが、ヒトザルのコントロールを振り切り、
暴走する危険もあり、その点がホーキンス博士の警鐘だということでしょう。
SFの世界が現実化する・・・人は可能なことのみ空想するというか、空想することは可能になる以上
笑い飛ばす訳にはいかない。
思えば、ヒトザルの進化のスピードとは比較にならない時間で発達するテクノロジー。
それが、ヒトザルの脳髄との対極にあるものだから、この危惧は相当に深刻だと思われるが・・・・
ある識者曰く・・・・本当に人工知能を作り出すには、なにかコペルニクス的展開なアイデアが必要 らしい。
従って、とりあえずは「特定分野に偏した学習と推論の世界」の探求である。
とあるセミナーの惹句に曰く
人工知能が切り拓くエンタープライズITの新時代
なかなか示唆に富むコンテンツ。とあるITベンダーのCEOが弁士である。
超大雑把に言ってしまえば
企業のビジネスアプリは、コンシューマーのITを参考にすべきである。
思えば、社内のビジコンってあんまり進化していない。
少なくとも、グーグルやアマゾン、FBなんかが提供するITサービスに比べれば・・・・
コンシューマーITのキモは「分散処理と人工知能」
要するに、超短時間でビッグデータを解析して次(未来)のアクテイビティ予想をする
だからなんなんだ?
操作者の嗜好に合致したバナー広告を表示するってまさしくこれなんですが、
見るところ、まだ頭が良くない。
これをお買い上げになった方々は、うんちゃらはいかがですか?
確かに興味はあるが・・・・っていうかもう買っちゃたよ(笑)
どうも「過去のアクテイビティ予想」をやっているようです。
道は険しい・・・・
様々な数理解析手法(データマイニングとか)も、この技術の変形ですが、あまり当たらない。
雨が降れば傘が売れる
パンを買ったヒトは牛乳も買う ・・・・程度までですねえ。
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