2015年11月1日日曜日
悪い奴ほどよく眠るらしいが・・・・
本当に「斜棟」にお住いの方々には、お気の毒としか言いようがない。
一生もののお買い物ですから、まずは「ブランドを信用」してということですが、
その安心を土崩瓦解された訳です。
安全と安心はそもそも別個の物です。
安全性には問題がありません・・・なんて口が裂けても、販売元も製造元も言ってはいけない。
言うと火に油を注ぐ(・・・のですが、よく口にします)
とりあえずと言ってはなんですが、建て替えもその間の居住費も引越し費用も販売元が面倒を見ると言っています。
本当に丸抱え的に手厚いのかどうかは、部外者には分かりません。
アメリカ的には「合意の暁には守秘義務契約を」・・・結ぶって
仮にですが、前例以上にあまりに「手厚い」と業界の悪しき前例って・・・内心思っているかも。
結構大盤振る舞いのような報道もあるのですが、最終的には誰が負担するのか?
欠陥建築を売りつけられた販売元は、自分も被害者だと思っているはずなので
一切負担しないつもりはない。
建築物請負契約の内容次第ですが、多分様々な付帯損害費用までツケ回しができるようになっているのでしょう。
一義的には元請GCである三井住友の責任ですが、一括下請の疑いのある日立はどうなりますか?
仕事も責任も旭化成に「丸投げ」という契約だと言われていますが、
これが事実であれば明確な業法違反であり、この程度は業界の常識。
もっとも、この会社は、ハイテク商社であって、建築を業とするとは、HPを見る限りまったく判然としない。
さて、いまんところ一番の「悪いやつ」は旭化成という風潮ですが、如何なものか?
親会社の社長さんは、医薬部門のご出身らしく・・・住宅事業はともかくも、杭打ち事業の存在すら
知らなかったかも・・・・
杭打ち作業の手抜きだけが斜棟の原因と決まった訳でもないし、真因追及には時間がかかる。
夫々の負担割合を巡っての裁判ともなれば、軽く十年戦争。
当事者は上場企業系だから、適当に手を握れば、株主代表訴訟リスクだって起こりうる。
ところで、以上のことは「マクラ」でして、今日のお題はそんな事ではない。
今回の「被害者」は、斜棟の住民だけなんでしょうか?
もう数年前になるかな・・・最高裁で「別府マンション訴訟判決」なるものが出まして、
なんとも画期的な判断なのです。
超ざっくりといえば・・・・
欠陥建築の被害者を買主に限定せず、そこで働く者や、訪問者、周辺通行人、隣人に至るまで
当事者として適格性を将来にわたっても認めたことにある。
地域社会を構成する重要なエレメントであれば、社会全体に責任を負っていることを売主は自覚せよ
っていう重要な司法のメッセイジなのです。
建て替えまで三年程度の期間が必要らしいのですが、
その間、お隣のララポートの営業に支障が出るとか、
近隣住民が工事車両通行で迷惑するってことになれば、みんな揃って集団訴訟ってありなのです。
あらかじめ文句の言いそうなところには須らく菓子折りの下に小判でも敷き詰めて参上し、
三拝九拝し、ご理解ご協力をお願いしとかないと大変なことになりますよ。
詰まる所・・・・欠陥のある社会インフラを提供した輩に被害者ズラをさせてはいけないのですよ。
管理責任とはそこまで重いもの。
後世に残る街づくりって、キャッチコピー程度にしか思っていない証拠としか思えません。
古い街並みが泰然とあるいはひそやかに息づいている街とは、作り手の想いの発露。
0 件のコメント:
コメントを投稿