2015年11月30日月曜日
一番「美しい」さぎ
サギって、結構面倒なんですよ。
被害者同盟作って、民事・刑事で責め立てても、ない袖は振れないし、
騙すつもりは有りませんでしたって・・・キッパリそっぽ向かれると・・・
鬱陶しい事この上ないから、民事訴訟なんてやるもんじゃない。
被害者同盟って、最後的には代理人が喜ぶだけ。
刑事は・・・検察が勝てる思う時しか立件しませんし、たいていは相手の頭が悪い場合だ。
詐欺罪は、日常会話的なのと違って構成要件が厄介なんです。
①欺罔行為又は詐欺行為
②被害者が「錯誤」すること
③財産等の処分行為を行う
④財物の占有移転、利益の移転
⑤以上のあいだに因果関係が認められ、加害者に「不法領得の意思」があったと認められること
厄介ですねえ(笑)
具体的な事例で検証検討してみましょうか・・・
毎月五万円の定期積立でいつかは(30年後)には◯◯◯(一億円の蓄財)!!
普通に考えれば、孫子の代ならいざ知らず、
若者世代が生きているうちに毎月これぽっちで一財産できるって信じ難いのですが・・・
①ですが「加害者に騙す意図」あったかどうかがポイントです。
内面の問題って、外形的ではないので証明しにくい。
そのつもりがなかったって言い張れば、傍証があればともかくも・・・
②は、比較的簡単。被害者が「そんなこととは知らんかった」って泣きわめけばいい。
今回の場合は、不正競争防止法でいうところの「優良誤認とか有利誤認」にも抵触しそうです。
しかし「消費者」庁って、消費者の味方かどうか・・・よく分かりません。
このキャッチコピーで180億円くらいかき集めいたそうですから、
その辺の効能のない健康食品やダイエット薬よりも本当は罪は重い。
③と④は実際に定期積立をやってますから、ことは簡単。
⑤ですが、当然因果関係は認められます。
大々的な嘘っぱちCMの連打に騙され、金員を提供し・・・
でも、問題はここから
蓄財の実現は「いつか」なのです。その「いつか」はまだ到来していません。
最初はあまり蓄財が増えてなくとも、後半戦で怒涛の連続勝利って・・・ないとは言い切れない。
実際に投資行為をやっていれば「不法領得の意思」ということにもならない。
実際に詐欺罪容疑を問えるのは、30年後・・・
当然最後は、想定外の外的波乱で期待した結果に至らなかったのは慙愧に堪えないとでも言っておけばいい。
別に「保証も確約」もしたわけではない。
しかし、別の理由で早々とビジネスモデルが崩壊したようです。
あのかき集めたお金はどうなったんでしょうか?
この手の話は、手を変え品を変え・・・次なる商品「元本確保型の財産保全策のプランニング」
元本「確保」ってネーミングが、プロ目線からすれば胡散臭い
貧民若年層には見切りをつけて、一定の富裕層狙いです。
名ばかり富裕層もどきが対象らしくってこのクラスって一番カモになりやすい。
一体どんな金儲けシステムかは分かりません。
うつくしい言葉には毒があるって言いますから、信用しないのが得策だろうとおもいます。
案の定、これまた別の理由で崩壊しつつあるようです。
どうも、詐欺で勝つ極意って知らないのですねえ。
博打はイカサマで勝つのであって、イカサマでしか勝てないのです。
そしてイカサマは長期間は持たない。
そういう意味で「一瞬芸」ほど、芸術的なのです。
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