人気と認知度はさほどとも思えない・・・とかなんとか、高慢に雑学をひけらかしても、
蝸牛庵なる御仁とても、80年代にデレクジャーマンの映画で初めて知った程度だ。
だっから、世界初公開の「法悦のマグダラのマリア」登場とはいえ、閑古鳥が・・・(笑)
そうはいっても、終盤になると込み合うのが世の常。
長屋の花見とかち合うのも嫌だし、早々に出かけよう。
なんちゃって、ご近所のうちに・・・
彼はバロックという時代が生み出した天才の一人。
天才の常として、生涯は波瀾と激情、早い話がスキャンダラス。
正当に評価されるようになったのは20世紀の事である。
当時ですから、スポンサーは教会。
宗教画ともなれば、寓意の塊・・・ということで「モチーフで読む美術史」が登場する。
この展覧会では、60点あまりの作品が展示されるが、カラヴァッジョ作品は10点程度。
羊頭狗肉ですねえ。
でも、彼の真作は数十点らしいので、これ以上は無理な注文です。
蜥蜴に噛まれた少年
初期の風俗画ですが、薔薇の花瓶に潜む蜥蜴に噛み付かれ、驚愕する少年の図
一体、なにを寓意するのか?
蜥蜴とは、冷血と無感情。中世の論理学という学問の象徴だそうな。
一方で薔薇。愛の試練あるいは受難、薔薇でも白は純潔、赤は殉教の血の色を暗喩するらしい。
この宮下さんの著作には、ある種の解釈が示されていますが、制作者の意図は本人しかわからない。
そんなこんな辛気臭い楽しみ方を・・・・結果はまたのブログネタです。
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