よくあるリーガルミステリー。
道具立てはありげですが、新機軸も有ります。
舞台はルイジアナ
羽振りのいい弁護士である父親殺しの事案
当然に陪審員裁判
被告はIQの高い白人の高校生
主人公は被告の代理人たる白人の弁護士
自白と物証、圧倒的に被告不利
父親と母親は不仲
母親は不倫中
父親は女たらしで粗暴で妻虐待の日々
代理人と被害者一家とは友人関係
父親は代理人弁護士の恩師
弁護士はクライアントの利益のみのために働く
法廷とは法廷上の真実の追求の場
陪審員は事実よりも空気に左右される
被告サイドのアシスタント弁護士は弁護方針に懐疑的
映画を見る側からすれば、被告無罪を予定調和的に期待します。
息子の冤罪を予想しますが、なんか真犯人の輪郭が見えてくる
息子は誰かをかばっている・・・・
少ない登場人物群ですからおのずと見えてくる実態上の真実ですが、
代理人弁護士は、そんなことを明らかにするつもりはなく、ただただ無罪判決を勝ち取ればいい。
結果、訴訟戦略の勝利!
しかし、12人の怒れる男女たちはどういう評議をやったんでしょうか?
普通なら「誤審」と言わざるを得ません。
被告の「殺人」という行為は否定されていません
動機においてシリアスな「事実」が陳述されたが、正当防衛でも緊急避難でもない
そもそも「事実」を証明する物証はあるのか
それに隠された「真犯人の証拠」はどうなったのでしょうか?
しかし、このプロットはちょっとルール違反ですよ。
アクロイド殺人を彷彿とさせます。
少なくとも、被告の代理人弁護士が真犯人だったって初めて聞いた話です。
wa
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