2016年9月27日火曜日
彼(女)はポチなのか?
半世紀近く異業種、異部門をあちこちと遍歴すれば、雑多な要素技術を習得できるものだ。
レベル的に大層でもないが、燕雀がいなければ蝙蝠だって「空が飛べる」と尊敬される(笑)
その中でも多少腕に自信アリが「ゴーストライター」
ブログやメール配信が主流になっても、著者なんのタレベエなる単行本が、書店に平置きにされる様を
夢想する向きは多い。
文才があればベストセラーになるわけではないが、知名度があっても才がなければ論外。
神はきっと経済が判ったに違いないから二物を与えなかった。
書店にはどれだけのゴーストライター本が並んでいるのか?
自伝のたぐいは、まずもって程度問題は別にゴーストライターの手になる。
退任した元英国首相は、アメリカの辺鄙な孤島で、スタッフの協力を得ながら
自伝執筆に余念がない。
欧米と倭国では回顧録の有無という政治文化差異がある。
理由は知らない。
明治の頃の名臣には風雪に耐えうるだけの著作があるが、最近はちっとも。
まあ、回顧録を読んでみたいとおもうような退役政治家がいませんからなあ。
さて元首相の自伝ですが、メインライターの不慮の事故やら、在任中の政治スキャンダルの勃発なんかで遅々として
進まず、新しいライターを雇い入れた。
腕のいいライターはもろ刃の剣。
ライターは隠しておかねばならない事実まで暴きたててしまった。
ポリティカルスリラーの常ですが、疑惑のキーマンである元首相は、暗殺され、生前中の栄誉が増幅して称えられ本当の真実は闇の中。
折良く発売された回顧録は大ベストセラー!で関係者はウハウハ。
予定調和的に物語はおわるのですが、当然ながらライターも交通事故に遭遇します。
この辺は、ヤバイ奴のゴーストライターは危険だという教訓です。
劇場で見た際にはさしたる印象もなかったのですが、プライムで見ると
結構見せるのです。
ポランスキーの作品には四角形が歪んでいるようなちょっとした不安心理をかきたてる細工があり、
これが実に効果的。
ライターは、ユアンマクレガーが演じますが、何処となく頼りなさげで......だから
採用されたんだなあってエンドマークで得心。
さて、元首相がピアーズブロスナン。
雰囲気や内容的にブレアのイメージ、あのブッシュのプードルちゃんです。
彼が学生時代にCIAにリクルートされたという事実は確認されておらず、
スリーパーだったというのはコンスピラシーに過ぎない。
しかし、インテリジェンスがオックスブリッジやアイビーリーグの優等生をリクルートするのは
常識だし、ヒトザルとはそもそも可能なことを空想するのだ。
超優秀でないとなれない職業がスパイとか工作員
逆から見れば売国奴ですが、そんな罵詈雑言にめげていては務まらない。
最近は一部のネトウヨが、責任野党の新代表を根拠もなく
スパイ呼ばわりしてますが、自頭の悪さの公言としか思えない。
理由は先に書いた通り、超優秀でないと務まりませんから、あの知力じゃ無理だし、
仮にそうだとしても役立たず。
ブレアほどなら......あってもおかしくはないが(笑)
因みに、孫子用間編によれば・・・・スパイのテクニック編ですが、5種類あるとされ、
その中に、反間なるものがある。
敵のスパイを利用する方法らしいが、まさに、ルカレの世界だ。
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