2016年10月20日木曜日
ディランティ
勝ち鞍に恵まれないサラブレッド・・・なんて想起するようでは、かなり傾向的です。
出走19回で1着は一回だけ。獲得生涯賞金が一千万あまり。要は駄馬ですよ。
普通は、ストラドを思うが、これって千住真理子さんの僥倖あってのこと。
ウワサでは大枚三億円の買い物。
自前保有の演奏家も居ますが、貸与の方も多い。
人気演奏家の年収って知りませんが、金貸しからの金利付きの借金ですから、返済が大変なんでしょうねえ?
まあ、剛毅なことだと思いますし、そう思えば応援もしたくなる。
今年はあのストラド「生誕」三百年だそうです。
ということで、ちょっと変わったプログラムで演奏ツアー中です。
無伴奏アラカルト
ピアノは独立楽器ですから、独演を「無伴奏」とは言わない・・・言ってもいいがなあ(笑)
管楽器・・・フルートなんかだと、今更って事ですかねえ、そういう形容詞すらつかない
ヴァイオリンやチェロの独演曲には、この枕詞がつく・・って実に面白い。
音楽の旧約聖書という雅称がある。
大抵はピアノ曲のバッハの平均律グラヴィアに捧げられる・・・が、あれって練習曲でしょう。
ちょっと持ち上げすぎ。
ゴルトベルクヴァリエーションなら、納得しますが・・・・不眠症の貴族の眠り薬って逸話が不味いのかねえ?
ヴァイオリンなら、これまたバッハの無伴奏に捧げられる。
これは納得。
要するに、バッハはそれだけ偉大って事です。
枕はさておき、旧約があれば、新約もある。
ピアノ曲の場合は、ヴェートーベンの32曲のソナタらしいが、ヴァイオリンの場合は・・・
普通に考えれば、イザイの無伴奏ソナタだと思うのですが、
なんとパガニーニの24の綺想曲だと仰しゃる方がいる。
そもそも、悪魔的な人物で、死後も彼方此方の教会から埋葬を断られ、棺桶は西洋中を放浪したと言われる。
そんなオトコに新約聖書はないだろう。
さて、千住真理子さんの演奏曲目構成はなかなかです。
やはり、バッハの無伴奏、とりわけ人気のシャコンヌをもってきて、それに触発されたイザイの無伴奏。
さらにイザイに捧げられたクライスラーのなんちゃら
最後に満を期して
パガニーニの綺想曲24番
ミルシテインのパガニーニアーナ
堪能しました。
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