2016年11月19日土曜日
ジビエビジネス
野性獣はこれから食材として美味しくなります。
野性の四つ足の食べ方の歴史と伝統に乏しい倭国ですが、
災い転じてかなあ・・・イノシシやシカが手に入りやすくなった。
牡丹と紅葉って隠語風がゆかしいねえ。今となっては禁忌でもないし、害獣駆除の二次利用。
ドッグフードになるよりは遥かにいい。
ローカロリーで高タンパク、胃もたれはしないから翌朝スッキリ。
いわゆる食肉三品なんかより遥かに良質。
しかし、お値段は・・・って言われれば、イノシシは豚の四倍だそうな。
安定的に流通ルートに乗るわけでもなく、提供するお店としてはリスクが高い。
寓居の近くの小料理屋さん。
大将が一人で切り盛りをしている。
カウンターが数席にこあがり一つ。
アシスタントが一人いてもいいが、客足からすれば多分にやっていけない。
作州出身で実家は農業。
近隣には漁師や猟師なもんで、地産地消が売り物
海産系はちょっといただけないが、野菜、川魚、ジビエは絶品である。
今の時期は、ちょっと無理を言い、紅葉鍋とか牡丹鍋をお願いする。
今野菜が高いんだって・・・なんて他人事のように言いながらのジビエ鍋
お酒は・・・当然BYO(笑)
でも、ちゃんと食後酒には、お店でキープした高濃度の焼酎です。
そうそう、〆は作州素麺。
地元的には後山素麺というらしいが、これじゃブランドに向かない。
三輪に比べるとちょっと太めのソーメンですが、なかなかのものです。
紅葉鍋に実によく合う。
讃岐うどんの美作版みたいなものですが、そこまで岡山県も力をいれず、いまや製麺所は風前の灯火らしい。
ささやかに、貧者の一灯、蟷螂の斧、蝸牛の角って感じで支えています。
実の所、食物連鎖の狭間での天の恵みであり、経済原則として安定流通するもの、出来るものではない。
ファンが多くなって、需給がおかしくならないことを願っています。
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