2017年4月14日金曜日
「子」という漢字
漢字ならば「語義」というのは多少のニュアンスの差はあっても似たり寄ったりが普通なのですが・・・
この漢字は落差が激しすぎます。
別に激しくてもいいが、その理由が分からない。
尊敬表現かと思えば謙譲語でもある。
子曰く(先生がおっしゃった)
編集子(編集者が己をへりくだって表記する場合)
その他接頭語や接尾語的にも多岐多様に使われている。
語源的には「子は、一(始まり)と了(終わり)で合成され」とか
よくは似ているのですが「了を横棒で打ち消し、終わりでなく始まりだ」とかなんとも姦しい。
単純に「♀」の元である象形(頭が大きくて手足が短いですから幼児のイメージ)の漢字化に過ぎないというほうがまだもっともらしいが、
如何せんネットの記述にはまっとうな出典が記載されず孫引きを繰り返すから
虚構妄言だってみんなが言えば定説らしくなる。
諸橋先生と白川先生(あまり仲がよろしくないように思えます)の著作に書いていることが
一番正しいと思っています。
曰く・・・・
お二人の碩学とも「虚構妄言」には一顧だにしていません。
やはり象形に由来というのが正しいのですよ。
ところで戦前(第二次世界大戦前)には、女子の名前の80%は「○○子」だったそうだが、
いまや絶滅危惧種である。
しかしながら、やんごとなき種族ではいまだに「子」が当たり前であり、
貴種に仲間入りするにしても「子」でないとお声がかからない。
蝸牛庵の考察によれば「クラッシック音楽家には相対的に「子」が多い」という統計があるそうな・・・・
古代はそうであったが「子」はメスの専売ではない。
現代でも例があり、三木のり平(本名 田沼則子)さんがそうだが、
お陰様で(名簿の不備だということで)赤紙がこなかったらしい。
故事に倣い・・・かと言ってレフト系プロ市民の子弟にかような例が多いかどうかまでは知らない。
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