坂口謹一郎先生の「日本の酒」
アップデートされた酒情報を提供するものではないが、
日本酒の古典的知識を知るには最適だし、知らずにポン酒の薀蓄を
訳知り顔に言うべきではない。
先生によれば、日本酒の銘柄は文明年間に遡るらしい。
数えればわかる事だろうが、結構な数。
然し乍ら大半はブランディング戦略に失敗し、あるいは無頓着で
地方に埋もれたまま。
月島通りと勝鬨橋の中程の居酒屋さん。
特段おすすめはしないが、店内狭しに掲示された純米酒。
よくぞここまで蝸牛の知らない銘柄ばかりを(笑)とかなんとか、昔の出来事。
銘柄一覧なんぞを眺めています。
多くは漢字二文字あるいは三文字
縁起良さげな良き漢字が使われますが、それは当たり前。
それなりに由来やエピソードが有り気だか、感じは掴めるが委細までは解らない。
選挙に勝てば「當選」を贈り
右翼に詫び入れる際には「尊皇」(最近廃業したかな)
お孫さんが産まれたオーナー社長への手土産は「初孫」
結婚まじかな部下に「華燭」
長寿の果てのポックリ死には「大往生」..流石にこの銘柄はない。
なかには、
片仮名表記(モーツァルトなんてどんな味かねえ?)
仏蘭西語(ワインとの親和性?)
もあります。
意味合いたるや、ハッキリ言えば意味不明。
これ見よがしになあやかり銘柄(大河ドラマや朝ドラ)は、
個人的に好きにはなれない。
地方の著名人銘柄も、あやかり系。
呑む前からご遠慮したくなり。
風俗や著名地名なんかは月並みですが、地酒らしい。
天文気象名辞は、蓋し和風であり、風韻を感じる事もある。
個人的には酒の味を前提に四文字熟語的がいい(^^)
雨過天青
天壌無窮
白虹貫日
秋霜烈日
疾風勁草
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