2017年11月13日月曜日
「it」が怖くない理由
ある英国人数学者による「恐怖の方程式」
完璧なホラーサスペンス映画のレシピである。
-----
(es+u+cs+t) squared +s+ (tl+f)/2 + (a+dr+fs)/n + sin x -1
(注記)
squared 二乗を表す
es 段々と大きくなる音楽
u 未知のこと
cs 追跡シーン
t わな
s ショック性
tl 現実性
f 空想性
a 登場人物の孤立
dr 暗闇
fs 場所・設定
n 登場人物の数
Sin 三角関数記号
要するに・・・
段々と大きくなるBGM・未知のハプニング・追跡シーン・わなの和を二乗すれば「ショック度」が増す。
恐怖とは現実におこりうる状況のほうが観客に訴えかけ、さらに空想が「恐怖感」を増大させる。
そして、バランスも大切なので「現実性と空想性」を足して2で割る。
登場人物が孤立すればするほど、暗い場所であればあるほど恐怖感が増すので「孤立と暗闇と場所」を足して、
登場人物の数(n)で割ると「衝撃性」が表される。あと、どっちかと言えばホラー系は冬場がいい。
血の量を表す要因の効果的な使用もホラー映画には欠かせないが、
血が出すぎはかえって逆効果である点をsin x -1で考慮する。
-----
この方程式は、プロ映画鑑賞家からの目線では実に面白い!そしてよく出来ている。
かかるが故に、世界的大ヒット中ではあるが、ホラーとしてつまらないのか、イット
もっとも、このレシピはあの「シャイニング」から逆算したきらいがある。
赤い風船の暗喩とはなかなかそそるのですが...
ある夏休みの出来事って事からして間違いの始まりです。
怪談は夏だが、ホラーは冬に限る。
あの名作「スタンドバイミー」のホラー仕立を狙ったが、これは裏目
ガキがゴロゴロ登場するから、緊張感不足。
ピエロが殺人鬼というのはある種衝撃ですが、
Coulrophobia なる精神病癖がありますし、実際にピエロ恐怖症の後輩もいます。
モデルとなったシリアルキラーは余技がピエロに扮する事だそうですから、
もはや主役造形に衝撃感はない。
メイン州の田舎町なのですが、あまり現実味がなくて、かと言って空想性にもかける。
同じメイン州の田舎町である「ヘイヴン」....おなじくキングのコロラドキットの舞台ですが、
遥かにスリリングです(海外ドラマになってますが、、)
シリーズ化を考えた露出あるいは出し惜しみがストーリーを破綻させたみたい。
だんだん良くなる法華の太鼓だと期待するかな(^^)
0 件のコメント:
コメントを投稿