2017年11月2日木曜日
2020年の大河ドラマ
「太平記」を最後にまったく観なくなったのですが、
来年は明治150年記念なんでしょうなあ...「西郷隆盛」
更にその次の年は「オリンピックもの」だとか!
実在する人物ならばあらすじは大体よめますが、オリンピックものなんて想像もできない。
代々の参加したオリンピックのエピソードや、幻の東京オリンピック話の羅列かなあ?
いまや利権やら招致にまつわる贈収賄がオリンピックの最大の話題なんだから、
長閑にノスタルジーに浸っている場合でもない。
決まったことらしいので平穏無事であることをいのるだけだが、その次はこれで行こう!
仏教伝来(公伝)
釈尊以来千年の時をへて伝来したわけだから、当時の半島情勢を踏まえ
聖徳太子一族の滅亡までを描く。
政治的に物議をかます事は百も承知だが、古代史や近代史をいつまでも禁忌として
避けていてもしょうがない。
オリンピックを踏まえ、新たな日本へ!....なんでしょう。
よく解らないが、宗教の伝播とは伝道師が経典一冊を片手に布教にやって来たという事ではない。
キリスト教だって後から軍隊や商船が連れだって来たわけだ。
当時の半島情勢ほど面白いものはない。
残念ながら中国は混乱期でマトモに東夷伝を書いてくれていない。
倭国は程度が低く、粗末な外交史だけで当時の半島にあった三国の委細まで筆が至らない。
肝心の朝鮮自体の史書は数百年後に編纂された三国史記しかなく同時代性に欠ける。
なんにしても、高麗、新羅、百済の三国の覇権争いがあり、
任那日本府なる倭国の飛び地の興亡がからみ、凄く素敵なんですよ。
仏教伝来といっても、経典が届いたとか僧侶がやって来たレベルの事ではなく、
仏教なるシステム全体がセットでやってくるという事である。
壮大な知的財産であり、単なる外交儀礼であげたりもらったりするものではない。
今風だと、ミサイル防衛網一式かな?
しかしながら、タダより高いものはなく、そんなものを装備すれば
戦争に巻き込まれるとか必ず反対論が出る。
提供する側にしても思惑があるし、ギブアンドテイクはいつの時代も同じ。
揉めまくったあげくが、物部対蘇我の宗教戦争。
信仰は血の対立を生むが、血の対立は信仰だけに起因しない。
力量ある脚本家なら、蝸牛庵の意図にそったシナリオを書いてくれるだろうが、
今風のホームドラマにはなりそうもない。
狙いは、文化的文明的に如何なる国家のかたちを作るかという壮大な
政治ドラマですが、視聴率がなあ...
つまり、期待しても実在する可能性は低いという事です。
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