2017年12月15日金曜日
あった事の証明は簡単?
数日間の蛮行で「三十万人」もが虐殺された!
性奴隷目的で「二十万人」もが拉致連行された!
歴史的事実だと主張するのは思想信条あるいは表現の自由の範疇です。
が、主張する以上は立証責任を果たすのは当然のこと。
自然科学とは違うとおもうのですが、社会科学...とりわけ
法学の世界では「合理的な疑いを差し挟む余地のない程度」のレベルの証明が必要だと言われます。
残念なことですが「合理的な疑い」を未だに払拭するに至らない。
戦前昭和期に倭国がやらかした事は太平洋戦争と日露戦争の詔勅を
読み比べてもその倫理性や精神性の堕落は眼を覆いたくなるが、
だからと言って一事が万事というのは科学的ではない。
更に困った事に歴史は勝者の玩物だし、勝者の歴史に異を唱えれば
歴史修正主義だと断罪される。
この用語は通説に対する新説を唱える程度の事だった筈だが、
今や反論を許さないレッテル用語化してしまった。
まあ、歴史学って科学と銘うつ割に学問として未熟だし、
今後成熟する可能性も低い。
Denial
倭国公開時は「否定と肯定」
アトランタの大学教授がホロコースト否定歴史家から
名誉毀損で提訴された苦難の法廷劇の一部始終。
裁判管轄の争いが生じないように英国の出版社を含めて被告とし、
英国法では挙証責任が被告にある事を利用した狡猾な法廷戦術
Wikipediaでもホロコースト捏造論は大部で読みがいがあります。
なんとも知的格闘技な法廷劇。
これを思えばフィジカルなアクション映画なんか馬鹿馬鹿しくて(^^)
しかし、法学と歴史学に興味のあるプロ映画鑑賞家目線は
オリジナルタイトルと邦題の微妙な差異に注目するのです。
この英語は「拒否あるいは否定」だと英和辞典には書いてます。
歴史修正主義者にあえてフォーカスという製作サイドの
意図は分かりやすい。
しかし、否定と肯定を「&」で接続させてしまえば、両論併記的で
この大学教授からは許し難いことになる。
つまり、彼女にとってはホロコーストの存在は公理であり、
存否論争そのものを受け付けない立場にあるのです。
よくぞ因縁がつかなかったことだ。
ホロコースト捏造論の特集記事を掲載した某月刊誌は、
シオニストの抗議で廃刊寸前まで追い込まれた事がある。
非常によくできたリーガルドラマですが、この手にハズレなし。
しかし、しつらえの割にバジェットが高額。
興行はしんどそうだが、まあ資金の出し手なんかを想像すれば、、、、
英国人女優ハリウッドギャラランク第一位らしいレイチェルワイズが
エクスペンシブなんですよ。
ユダヤ系らしいが、ギャラの値引きには応じなかったか?
旦那はJBで荒稼ぎしてるのになあ....は余計なお世話。
多少真面目に書けば、libel tourism なる言葉があり、
自分に気に入らない論説はイギリスで名誉毀損で訴える!のは
優れた戦術とされました。
これは英国特有の王族貴族保護法制の一部とされ
支配者批判封じに利用されてきた。
流石に世界的な批判の中で最近改正が行われた...と微かな記憶。
逆に言えば、名誉毀損の訴えに打ち勝つだけの記事を書くことでも
鍛えられていたのがこの国のメディアの骨格だということ。
0 件のコメント:
コメントを投稿