チャンドラー気取りの作家やマーロー風な探偵には事欠かないが、
そのような剽窃紛いは恥ずかしくないのかねえ(^^)
蝸牛庵は、さほど知見がある訳でなく、そう言うウリは最初からお断りですから、
極めて視野が狭い。
しかし、原寮さんの沢崎シリーズだけは紛いではなく擬きだ。
この程度でも相当な褒め言葉。
文学部出身のフリージャズピアニストだったが、あるとき作家に転向。
寡作ですから知名度も低く、伝説の直木賞作家と言われる。
早川だけが版元だから、なんともマイナー。
十数年ぶりに新作が出ました。
寡作ですから、チャンドラー同様に全て書庫の何処にある....はずだが
リアル書店では平置きになってます。
一部のマニアックなファンが贖うのでしょうが、
これが結構うれているそうな(^^)
西新宿に渡辺探偵事務所がある。
オーナーは元刑事である。
その事務所の助手探偵が沢崎。
渡辺は、新宿署の部下であった錦織の依頼で麻薬取引の囮を引き受けるが、
麻薬とその代金の両方とともに彼は消えた...
取引の当事者であったヤクザの橋爪は、
未だに沢崎の関与を疑い、事務所を舎弟の相良に監視させている。
錦織も捜査の大失態の恨みをまだ忘れては居ない。
なんてな背景のもと、話がキャベツのような依頼が舞い込んでくる。
一作ごとに完結していますが、周辺登場人物は変わらない。
三十年あまりの作家業で、出版されたのはたった六冊。
新作の名称は
それまでの明日
思わせぶりな(^-^)
少し取り巻く空気の成分が変わったような・・・
ロバート・パーカーの「初秋」の雰囲気にどこか似ている
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