2018年5月17日木曜日
12 strong
彼の地の部族長(軍閥の将軍)は、アメリカンキャプテン(部隊のリーダー)に
言い放つのですよ。
君たちも部族のひとつに過ぎない。
帝国と思いたければそれでもいいが、歴史はアフガンに立ち入った部族は必ず
敗退した事を教えてくれている...
たしかに、
アケメネス朝ペルシア
アレキサンダー
最近では、ソ連
胡散霧消の果てに同化するか、敗残撤退かのいずれか。
アメリカンもそうであったあるいはそうなる事を知っている。
とてもミッションコンプリートによる撤収には見えない。
ユーラシア遊牧民族国家史ほど厄介なものはない。
考古学的蓄積に乏しく、文献史料は定住民国家からの
バイアスのかかったものしかない。
けだし、一番優秀な歴史学徒が手がける学問領域なのです。
歴史が、東洋(中国)と西洋だけで進化したと思う明らかな錯誤。
中国歴代王朝で、純粋な漢民族王朝は漢、宋、明くらいなもの。
要するに、漢族の思想や文物を推戴すれば、野蛮人だって漢族。
それくらい魅力的な文化体系ではありますが...
今の中国が国家的規模でグローバルに展開している事の原型がここにある。
ともかくも、ユーラシアの中央での激震が東西の歴史を
揺るがした事だけは、散文的に教わった記憶がある。
しかし、残念ながら体系的なユーラシア史を学ぶことは難しい。
せめては、真ん中にユーラシアの大平原を見据えた地図でも
眺めて、想像をたくましくしよう。
911直後のアフガンでの12人の騎兵隊による特殊任務
戦死者を出さずに数万の敵軍を蹴散らし
戦略要地奪還とはいささか信じ難いが、
懐かしの西部劇モチーフの愛国映画。
爆ヒットとはいかないが、それなりのようです。
倭国では「ホースソルジャー」なるタイトルで上映中。
昔ながらの....壮烈騎兵隊! がいいのに(^-^)
かつて、horse soldiers なる洋画が騎兵隊の邦題で
公開された例はあるが...
もっとも、ネイティブアメリカン相手のアクション満載映画ではなく、
南北戦争のエピソードらしい。
素直な英語だと、cavalry だが、これだと騎馬将校団みたいな
雰囲気なのかな?
なんにしても土漠のような山岳地帯の輸送力は、お馬さんに如かず..と
教えてくれます。
トヨタのランクルも歯が立たない。
騎馬民族国家がユーラシア世界を支配したとはこういう事なのです。
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