2018年6月20日水曜日
逢うべき糸に出会うこと
場末の弐番館でこんなカップリングで上映しない...わなあ。
蝸牛庵が館主ならば、実益よりも趣味が優先します。
片や、ロンドンのオートクチュールのオーナーと
見染めた食堂のウェートレスの倒錯愛
蝸牛庵お好みの、耽美、官能、倒錯が満載とまではいきませんがそれなりに
残念ながら頽廃や背徳に欠けます。
今ひとつは(オリジナルタイトルなら)若き日のカールマルクス
ハッキリといえば、革命前夜だと錯覚する現実分析が理解不能だし、
妻子を餓死寸前状態で死に追いやって、人類の救済もないだろうと
とても肯定的に評価できない。
しかし、同じ日に全くテイストの違う二本のマイナー作を観て
同時に論じる暴挙とは....
https://en.m.wikipedia.org/wiki/Vicky_Krieps
ひとえにこのアクトレス Vicky Krieps
彼女が主演女優的に同時に登場します。
Wikiでは英語版しかありません。
意識高い系家族に生まれたルクセンブルク人
前者の映画では、メゾンのオーナーを倒錯の奈落に引きずりこむ
魔性的な下層民
後者ではマルクスを支える献身的なプロシャ貴族のお嬢様
この映画は、若き日のマルクスとエンゲルスの友情と闘争を
描きつつも、ピエロ的な二人をさておき、
パートナーである女性たちが生き生きと描かれます。
けだし、原始より女性こそが太陽なのです!
エンゲルスの事実婚の相手であった、メアリーバーンズ
演じたアクトレスのプロフィールは皆目不明
しかし、名演...だと
全く予備知識もなく、魅了するアクトレスが
同時的に登場する奇跡。
マルクスエンゲルス話題はネタにしましたので
ファントムスレッドについて衒学的にと思いましたが、
アクトレスの魅力に負けてしまい、これでおしまい。
彼女たちは腕のいいエージェントにかかれば、確実に
ブレイクします。
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