2018年6月7日木曜日
ビジュアルアートアニメ
ある狂気の画家の人生最後の日々のミステリー
実写映像を画家の作品に似せて絵画化し、さらにアニメーションにしたと言う
凝り性な...アニメ映画(なんだろうなあ)
多くの作品を残しましたが、筆まめでもあったようです。
寝る以外は、画筆かペンを持ち続けていた人生。
配達されなかった一通の葉書
誰でも見たことのある絵画がアニメ映像になり、
映画の1シーンを形成します。
映画館が画廊になったような...あるいはその逆。
後期印象派の大人気作家ですが、とりわけバブル期に法外とも言える価格で
来日した事もあり、倭の人気も高い。
ひまわりはまだ新宿にある美術館で鑑賞できます。
もっともバージョンが沢山ありますから、
新宿でないと見ることが出来ない訳ではない。
それよりも更に有名なのが「医師ガシェの肖像」
人品野卑としか思えない方が九千万ドル弱で落札した。
その後転々と流浪し、いまは正体不明人の所蔵。
二度と我々の目に触れない...はずが、オルセーにある?
そんな馬鹿な!
知らなかったが、この作品もバージョンが二つあるらしい。
良さげな方は個人蔵で、その摸写版がオルセー蔵です。
残念ですが、これで我慢するしかない。
個人的な趣味を言えば、同時に同じ程度の価格で落札された
ムーラン・ド・ラ・ギャレットが話題にならなかったのが不思議。
八千万ドルの落札価格でしたから、値段的に遜色はない。
作者もルノワール。
これも個人蔵で非公開になってしまった。
かの斎藤なにがしなる人物は迷惑な事をしたということ。
人類遺産なんだから、どっかの美術館に寄託し、
定期的に公開してくれれば良かったのですが....
資産家の財を基盤とする美術館は旧財閥系が設立した以降
たいしたものがないに等しい。
財のレベルというよりも、藝術愛好家としての品格の差に
思えます。
ケチで金儲けにしか興味のなかったポールゲティですが、
度外れた美術愛好家であり、稼ぎの結果は死後に西海岸にある冠美術館に
収納公開されました。
これは映画「ゲティ家の身代金」のエンディングに詳しい。
因みに、フェルメールの作品も所有しているかのようにえがかれていますが、
これは嘘だ。
フルートを持つ女 に似ています。
これはナショナルギャラリーにあるが、
あのケチが寄贈なんかするはずがない。
他にもその手の嘘っぽいシーンが結構あるのでした。
例えば、デューラーの梨の実の聖母子(と思われます)
これはウィーンの美術館にあります。
作品構成城のメタファーとして作り出したみたい。
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