倒錯は好きだが、猟奇は嫌いじゃない(^^)
言葉遊び風ですが、趣味の世界ではかなり広くて深い川があるのです。
1965年版 The Collector
1997 Kiss the Girls
2012 The Factory
2017 The Body Collector
コレクターなんてタイトルはなんかそそるものがあると
プロモーション屋さんは考えるみたいで、
英語タイトルそっちのけで何度も使い回し。
嚆矢となったワイラーの映画的倒錯に及ぶものはなく、
あとは優れて猟奇派である。
次は女子大生の連続誘拐殺人
三番目は娼婦の監禁殺人
どっちもほとんど記憶がない。
さて、最後だけは.....ナチス告発実録映画
ピーターメンテン事件をドキュメンタリータッチで描いたオランダ映画。
大衆受けするエレメントにかけますから、
悲しくなるような興行だったようです。
オリジナルは、オランダ語で「メンテン裁判」
Zaak なる単語は、Case みたいなもの
英語圏でもこれじゃ受けないと思われたようです(^^)
オランダ人大富豪のメンテンは戦争中にポーランドで
ナチスの片棒を担ぎ、美術品の簒奪やら大量虐殺で手を汚した。
戦後三十年が経過し、ユダヤ系ジャーナリストの執念で
最高裁で実刑判決が下った。
お話の展開はかなり映画的なので信用が置けないが、
悪業の割には処罰は軽いし、
権力とカネさえ有れば判決だって買えるといわんばかりで
オランダの司法制度って後進国レベルなのですかねえ?
被告代理人は、物証の捏造や偽証やらなんでもありがまかり通る。
リーガルサスペンスとしては極めて良質です。
正義は実現しましたが、カタルシスには程遠いというエンディングが
プロ仕様...
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