2018年7月6日金曜日
メディアの勲章
広報と報道は違います。
しかし、これらは期待値であり、原初的に期待されない場合もあり得ます。
虚偽報道による名誉毀損を理由とする損害賠償請求訴訟。
その東京地裁の名判決の一節
---
被告◯◯のリポート記事の類は、
社会的事象を専ら読者の世俗的関心を引くように
おもしろおかしく書き立てるものであり
...本件記事欄もそのような記事を掲載するものであるとの
世人の評価が定着しているものであって、
読者は右欄の記事を真実であるかどうかなどには関心がなく、
専ら通俗的な興味をそそる娯楽記事として一読しているのが衆人の認めるところである。
そして、真摯な社会生活の営みによって得られる人の社会的評価は、
このような新聞記事の類によってはいささかも揺らぐものでないことも、
また経験則のよく教えるところである。
したがって、このような評価の記事欄に前記のような内容の記事が掲載されたからといって...
---
本当にお名前を存じ上げないのが申し訳なく
いったいどちらの裁判官さまがお書きになったのでしょか?
憶測のみで書けば、被告のレポーターと新聞社はかように主張し、
裁判官も密かに愛読しており、下情に通じていたのだ。
とりわけ後段の部分(そして以降の三行)は秀逸!
しかしながら、この当時からも権威主義的なヒエラルヒーのなかで
このような「名判決」は控訴審で覆されてしまった。
残念な事です。
ちなみに、レポーターは梨元某
新聞社は、東京スポーツ
原告はロス疑惑の三浦某
東京スポーツを報道と思っている向きはまずいない。
自らが、日付以外は虚報だと自負しています。
多少信憑性がありそうなのは競馬の予想くらい
なんちゃって、かの奇抜な一面見出し
実のなさは丸わかりである...
因みに
「マドンナ痔だった」
「聖子輪姦」
「フセインインキン大作戦」
「ダイアナ大胆乳」
「前田敦子ヌード」
「今井絵理子議員ノーパン疑惑」など
これ以上の引用は、品性の崩壊になりかねない(^^)
ネットのヨタ記事も同類であり、アホさ加減を嘲笑っていれば
いいのですが、最近の司法の判断は厳格なまでにマジメで困ったものだ。
品位の無さを通り越した罵詈雑言のたぐいであり、
法の保護を受けるに値しないトイレの落書き程度なんだが....
違うなあ...そういう事ではなく
読み手の知力が落ちたから、
虚実の判別がつかなくなったからと思い知るべきなのか。
また、虚報の類によっていささかも揺らぐものでないような
真摯な社会生活の営みからの社会評価を持ち得ないヒトザルが
多くなったからなのか
司法の判断(厳格には事実審)とは、社会の鑑であることだけは
今も昔も変わらない。
0 件のコメント:
コメントを投稿