2018年8月1日水曜日
駙馬(ふば又はそえうま)
つけうま(付け馬)の事だと思っていた。
江戸前落語にもありますが、遊興費が払えない客にくっついて
自宅まで同行して取り立てる下っ端の事
あまり尊敬されるような稼業ではなさそう。
駙馬も意味は違うが、馬に例えられるくらいだから、
たいそうなものでもない。
中国の皇帝一家の中で、皇女はあまり尊重されない。
乱世ならば閨閥外交の道具に使っただろうし、
異民族に人質代わりのお輿入れとか。
門跡尼寺でもあれば出家をさせればいいが、そう上手くもいかない。
お年頃となれば、婿殿の思案をせねばならないが、
臣籍降下というシステムがなかったようだ。
結婚しても皇族のまま...ならば、お婿様も皇族の付属品なんだろう。
内廷費が増えて大変だろうと考えてしまう。
更には高貴な女性を嫁にするってどんなものなんですかねえ?
皇女の婿だから、それなりに贅沢はさせてもらえるし、
駙馬都尉なる名ばかり官職はもらえるが、身分は平民のまま。
所詮はウマあつかいなんですよ(^^)
漢代からある制度のようですが、
相思相愛子宝に恵まれ共に白髪の生えるまで幸せに暮した...例は
聞いた事がない(面白くもないから記録しなかったかも?)
皇女さまには、大奥取締老女みたいな女官がつきっきりで
お世話をするというか夫婦の邪魔をする。
この手の連中は、宦官一味と結託している場合が多く、
始末におえず、冤罪で駙馬を追い落とすくらい朝飯前。
このあたりの雑書の記録は東スポ並みに面白い(^^)
皇女の幸せなんか誰も考えず、利権になるかどうかだけ。
思うに皇女の結婚による臣籍降下とは上手いやり方に思えてきた。
女性宮家なんて主張する向きは、駙馬制度の歴史や制度を
勉強する方がいい。
なかなか難しいのですよ。
倭国は古くより「小糠三合」なる諺もある。
いまどき「そえうま」に積極的になりたいなんて考えるオノコって...
まあ論評は控えます。
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