2018年8月26日日曜日
四谷バンスキング
古典藝術の表現形式のバイタリティは歌舞伎に如かず。
大船映画で培った松竹の遺伝子のチカラだろう。
歌舞伎のカラクリを委細にわたり知っている訳ではないが、聞き及ぶに
座頭を始め多くの役者は松竹と専属契約を結んでいる(らしい)
小屋主である歌舞伎座や南座は松竹が筆頭株主である。
つまるところ、松竹は座元、つまり興行主、プロデューサーであるが、
小屋と役者を抑えているわけだから、実質的な歌舞伎の支配者である。
松竹の公史にはほとんど触れていないようだが、
かつては文楽も松竹の傘下にあった。
商売にならないと考えたかどうか知らないが、
国や大阪市に押し付けて今に至る。
牛を馬に乗り換えたようなものだが、ビジネスモデルの変革と言えば聞こえはいい(^^)
有能な支配者のお陰で古典芸能ながら隆盛の限りは誠に目出度い。
他の古典藝術もこのままでは、国費による動態保存か
松竹の傘下に入るか(商売になると思うかどうかは知らない)
いづれかの道しかない。
小屋の藝術をライブビューイングとして売り出すのが最近の流行り。
かといって、歌舞伎の舞台をそのままスクリーンにかけてもヒネリがない。
なもんで、気鋭の演出家による新解釈歌舞伎の舞台の映像化。
串田和美
上海バンスキングが有名ですが、あまりに有名すぎてあとが記憶に残らない。
その串田版四谷怪談。
物語はオリジナルに忠実ですが、舞台造形が斬新で、
音楽の使い方は上海バンスキングにそっくり版。
シネコンの入りは、ライブビューイングですからこの程度でしょうが
チョット寂しい。
観客の嗅覚は馬鹿にしたものでもないのです。
再見しようとは思わない。
映画会社なんだから斬新な映画版を作れば良いのですがねえ。
色々バージョンがあるのですが、松竹製作は....
上原謙と田中絹代(あんまり観たくないなあ)
佐藤浩市と高岡早紀(お岩さんの脱ぎっぷりだけに話題が)
だけ
因みに最高の四谷怪談の映画版は以下
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