2018年9月25日火曜日
言葉に関する問答集総集編
文化庁刊行のなかなかの力作である。
ネットエッセーのネタに困れば、歳時記かこれ(^^)
事の発端は、保健師や助産師なる資格表記を知ったこと
職業における性制限の撤廃あるいは緩和が背景にあるが、
更にビックリは、助産師は女性限定らしい。
欧米では男性にも門戸開放されているのに...
その一方で、英語では midwife という。
ある種の専門職に
士
師
司
が使われるがその使い分けは曖昧模糊とし、
ネットでは、奇説妄説珍解釈の山。
実のところ「士」とはサムライであり男子である。
弁護士の女性比率が三割を超えたのだから、
弁護師と改称すべく弁護士法を改正し、
ついでに積年の課題も解決...と論じようと思ったが、
念の為と調べて良かった(^^)
蝸牛庵の汗牛充棟な書庫には金目は全くないが、
知識だけはなんでもある。
この堅牢な解説書をかいつまんで説明すれば...
接尾的に用いる「士・師・司」は、いずれも一定の資格や職業に名付けられた名称である。
「士」は「事を処理する才能のある者」で「才能をもって官に使える者」を
指すのが本義
からして専門の技術・技芸を修めた者をいう。
称号や職業名に付け、あるいは人を尊んで用いるようになった。
特段性区分を意味するものではない。
「師」は「人々を集めた大集団」ですが、
転じて「人の集団を導く者」あるいは「教え導く者」の意味になった。
そのことから、一芸に達した者をいうようになり、
称号や職業名に付け、あるいは人を尊んで用いるようになった。
「司」は、本来は「役所」の意味であり、「その役に責任を持つ者」を指す。
そのことから、その役目を受け持つ人をいうようになった。
職業の名称として「◯◯司」という名称が用いられる背景はそういう事
特別の職務の名称という点が「士」「師」の場合と異なる。
なんとなくわかったようなわからないような....(^^)
実際の職業イメージからして「司」は本義の通りだが、
あとはなんとも言い難い。
本来的に「師」が相応しいのは
お大師さま
宣教師
導師
教師(公的には教諭であり、教師と言わない)
くらいなもので、あとはみんな「士」ならばよく分かる。
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