2018年10月31日水曜日
ミニタリー・シークレットファンド(2)
GHQ特命捜査ファイル「軍事機密費」
その辺の際物出版社刊行と思いきや
なんと岩波書店ですよ。
半ば銀行管理の名門版元もなりふり構わずあざといネーミング(笑)
新しい(実はそうでもないが)視座の歴史発掘
極東軍事裁判の過程での捜査資料を基にしています。
侵略の共同謀議の立証に必要な捜査かどうかは
なんとも言えない。
が、陸軍高官をはじめ支配者層の道徳的頽廃や紊乱の証明は
それはそれで意味がある。
未知の世界ですから、実に面白い。
戦争行為をしない事になっている倭国は今後どうするのか
判りませんが、軍事予算は
平時軍備費
戦時軍事費
に区分され、後者は臨時軍事費特別会計として
特殊な会計管理がなされる。
特別法があり、単年度会計管理ではなく、戦争開始から終了までの
一連のプロジェクト会計管理が認められています。
当然ながら、細部の予算費目はなくて歳出はやってみないと
分からない。
歳入のほうは内債や借入金やら...
収支は、なんとも
いちおう、ちゃんと決算をすることにはなっています。
平時軍備費のなかの機密費なんてしれてます。
訳の分からない戦時軍事費こそ!
そして、戦争をやっている限りつまみ食いはやり放題....
戦後に於いて機密費の還流ほどの悪業はない。
官房機密費が細やかなのは周知の事実だが、外交機密費が
還流して内閣官房が流用した事例がある。
外交には多額の機密費が必要だって...騙されていた!
費目はともかくも公用なら一旦は眼をつぶるが、
私的な流用や蓄財といわれると義憤に耐えない。
機密費が必要そうな部署に送金したものの、そのまま訳の分からん所に
転送される。
実際は札束を軍用機で運んだらしい。
バリー・シールみたいな奴は倭国にもいた!
その当時でも事例数はともかく、小悪党はオンナに貢いだり、
麻薬に耽溺した事で憲兵さんにしょっびかれています。
ゴキブリ数匹....巨悪は枚挙を知らず
こんな資金が隠匿され戦後の体制整備に使われたんでしょう。
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