金は食えませんから穀の方が尊いのは理解します。
デュマの小説モンテクリスト伯の最後の方で、
主人公のエドモンダンテスを冤罪にかけた一味のひとりが
山賊に拉致され...飢えれば黒パンのカケラにたいそうな金員をはたく
穀には最低の価値は有りますが、金の価値は激しくフラクチュエイト
この地球が金で出来ていれば、土塊の為にヒトザルは
命のやりとりをします。
しかし...
賤商とはあまりに酷い。
正確な意味は「賤しい商人」ではなく「商人すなわち賤しい」だということ。
賤しい職業なんかは有りはせず、ただ賤しい職業人は何処にでもいます。
額に汗して働き銭儲けをする事が神の意志に叶うなんて
嬉しい事が一般的にはなるのは...
西洋は宗教改革以降
倭国は江戸時代の石田心学以降
中国は...よく知りませんが、今の拝金至上感覚からすれば
太古からかなあ?
しかし、明代には、賤商令なる法律があり、商人の子弟は
上級国家公務員試験から排除されていた。
なんとも理不尽な!
一方で売官制度があり、捐納といいますが、
カネさえ出せば...ってところが、本音建前を使い分ける
リアリストの醍醐味です。
そんな裏ワザの理解のないまま、建前の儒教イデオロギーを
振りかざされると困るわなあ。
史記の貨殖列伝を読み、我が意を得たり!
この程度のことは、空前絶後の漢和辞典を編纂された
父を持ち、財閥系大商社のトップまで務めた方がモノ申すべくですよ。
しかし、彼のことではないが、ご同業のもろもろ振る舞いを見るに...
だから、やっぱり賤商なのかねえ
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