西部劇とは一般的には映画である。
19世紀後半の主にアメリカ西部の未開拓地を舞台とする。
映画に限定する必要がなく、小説や戯曲、果てはオペラでも
苦しゅうない。
ポイントは...
パイオニア精神を持つ白人
アウトローやネイティブとの対立
汚れた外見に優しい魂の女
プッチーニは、定番のイタリアオペラには定評がありますが、
興行センスもあったようで、エキゾチックテイストのオペラも
作曲しています。
中国(トッーランドット)
日本(マダムバタフライ)
アメリカ(西部の娘)
とりわけ西部の娘は、NY(MET)が初演というサービスまで
超人気でプラチナチケット化は半端ではなかった。
舞台設定は、ゴールドラッシュに沸くカリフォルニアあたり
まさしくご当地オペラ!
ヒロインは負けん気は強いが聖書を離さない純真な酒場の亭主
そのヒロインに想いを寄せる純朴だが顔役風の保安官
そこに流れ者になりすました善悪の感情に揺れる盗賊の頭領の登場
典型的な西部劇スタイルです。
三人の主役陣からストーリーの展開は大体読めますが、
あり得ないお話をあり得なく描くのがオペラですから、
西部劇とは言えセオリーを外さない。
オペラの演目からすれば定番とは言い難い。
METのようにシーズン10作品程度のリリースともなれば
新演出は当然としてレア物や新作も舞台にかかりますが、
日本の新国立劇場はさておき、以外はとても冒険は出来ない。
かかるが故に
魔笛
フィガロ
カルメン
椿姫
の不動のカルテットばかりを毎年見ることになる。
毎度新作を小屋にかける歌舞伎はバイタリティある芸術なのです。
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