湾岸戦争から、イラクのフセイン政権崩壊までの間
経済封鎖で困窮するイラク国民支援活動が国連の手で行われた。
イラク原油と民生用食糧や医薬品の交換を国連が
直接行う事業累計規模650億ドルの巨大な「善意の」プロジェクト
国連とか国際組織というだけで畏敬の念を持つものではないし、
所詮は、外交という謀略の中で魑魅魍魎が徘徊するんですなあ。
戦争犯罪は分かりやすいが、その裏の平和や善意な衣を被った
事象は分かりにくい。
真相は明らかになったとは言い難いが、賄賂や使途不明金、
帳簿上の違算なんかで金流の三分の1位はよく分からない。
キーマンらしい国連の事務次長は逃亡中
国連も第三者の内部調査は受け付けていない。
つまり、誰も真相が明らかになる事を望んでいない。
因みにこのプロジェクトはクリントン大統領の提案である。
彼が黒幕だとまでは言わないし、どんな悪事も最初は
善意の気持ちから...ってよくある事。
しかし、不明金のある部分が、フセイン周辺から
ISの活動資金となったと言われると、事は穏やかではないし、
ありもしない大量破壊兵器をめぐる侵攻劇だったのかなあ?
騒乱のドサクサで大量の文書類の散逸もあった...らしい。
お話は、幼い頃にベイルートの大使館爆破事件で
外交官の父を亡くした理想的なヤッピースタイルの若者が、
くだんの事務次長の補佐官となりプロジェクト遂行を...
謎の通訳(実はクルド独立派のメンバー)が絡んで
プロジェクトの実相に迫っていく。
実は前任者は真実を掴んだことで暗殺されたのだった。
天網恢恢疎にして漏らさずって言いますが、
巨悪が滅びた訳ではない。
まあ、大きな政策やプロジェクトで巨大な資金が動くと
ロクな事はない...のは確かな事だと...そんな事は今更でなくしっている。
0 件のコメント:
コメントを投稿