2019年2月14日木曜日
ゲイリー・ハートは大統領の器だったか?
知力
説得力
肉体上の耐久性
自己制御の能力
持続する意思
西洋史上ユリウス・カエサルだけが持ち得たとされる
リーダーの資質。
塩野女史のおかげで、イタリアンの教科書の一節が
かくも東洋の島国で有名になった。
ネットの与太話でも散見されるのですが、
まずもって、探しているが原典の歴史教科書が見つからない。
ネット民は誰も原典に当たろうとしないんだ!
更に言えば、中学校であったり、高校であったり...
イタリアンの教育制度は
初等教育(小学校で五年)
中等教育(中学校が三年、高校が五年)
高等教育(いわゆる大学)ですので、11から13歳のレベルで
教えるには、いささか高度な記述。
高校生にもかなりな難度だとおもいます。
好意的な解釈をすれば、中等と中学の誤記
一番酷いのが、知力と知性の用語の錯乱
原作には明らかに「知力」であり、知性とは別物だと
丁寧な説明まであったはず。
イタリア語でも、この二つは違う単語です。
そもそも「ローマ人の歴史」を本当に読んだのかねえ?
ネット情報は虚構の塊ってよく解ります(^.^)
マクラが長すぎたから、作品批評は簡単に
この映画の主人公は、世界の超大国の指導者として
相応しいほどにこれらの資質の持ち主だったかって?
ゲイリー・ハートは、自宅での密会「疑惑」で、
大統領予備選でのフロントランナーの立場を失います。
根っからのオンナ好きだったようです。
大統領になるまで我慢出来なかったようですから、
自己制御能力はバツ。
現場を押さえられたわけではないので、
クリントンのように言葉巧みに逃げ切れればよかったのですが、
記者会見での追及で馬脚を現すはめに...
説得力も失格
どのような政策を展開すべきかの着想は素晴らしかった
らしい。
色白は七難を隠してくれますが、
政策は醜聞には敵わない。
知性は高かったらしいが、そんなことよりもボヤを早く
消す方が先決という知力がなかった。
知識と知恵は別と言われるが、これらを包含して、
更に胆力ある実行が知力...かな。
つまらない(確かにつまらないが)下衆の勘ぐりに
嫌気がさしてレースからリタイア。
持続する意思にも欠陥があった。
メディアも大衆も政策には所詮疎いし興味がない。
なんちゃってスキャンダルです。
アホでも馬鹿でもいいから
見てくれが良くて
名家に美人の妻
日曜日には家族揃って教会へ
酒タバコクスリにオンナには無縁のよそ行き顔
が出来れば、先ずは大統領候補の資格が充分。
最後に...トーマス・ジェファーソンの言葉
新聞を読まない人のほうが、
読んでいる人より正しく物事を認識できる。
何も知らない人は、嘘と偽りに心を奪われている人より真実に近い。
ネットも紙新聞と大差はない。
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