旅愁のはなし...なんですが

ありげな話だが、映画よりも主題歌のほうが有名。
主演のジョーン・フォンテインも盛りを過ぎた頃とまでは言わないが、

レベッカ
断崖

とヒッチコック作品での輝きには至らない。
アマゾンプライムにあることが分かり、斜め鑑賞中。
この日本生まれの美人女優は、姉との確執の方が有名ですし....
映画人としても、姉の方が上
あまつさえ...姉はまだ生きている...みたい！


そんな事はどうでもよくて、劇中に、ダヴィテ像（ミケランジェロ）が、
登場する。
広場に設置されている像をヒロインが眺めているシーンが...
ある種のイタリア観光映画です。

あの像は、ヴェッキオ宮殿の前に置かれたことは
知っているが、今は（保全の必要上）フィレンツェの
なんとか美術館に傑作にはふさわしくない展示状態にあるはずだ。
この映画の舞台設定は、５０年代の始め
戦災の傷跡の残るイタリア各地でロケられたが、
屋内に移設されたのははるか昔のはず。

どうもレプリカを屋外に設置してあるようだ。
調べるにミケランジェロ広場にあるそうな
しかし、台座のデザインが映画と実物では相当に違うが、よく分からない。

なんにせよ、広場という大空間のなかで、
下から見上げた視座に一番美しく見えるフォルムになるように
天才がつくったもの。
台座を含めて６メートルくらいの高さのある！！
屋根のある屋内で鑑賞し感動するのは
いささか審美眼としてどうなんだろうっておはなし。

多少は映画にも触れよう。
ナポリで出会った男女。
飛行機に乗り遅れたが、飛行機は墜落。
これを奇貨として、二人は別人になって幸せに暮らしま...
これじゃメロドラマにならないから、
最後は哀しい別れ。