2019年7月20日土曜日
ディスコルシ.....論考あるいは議論
夜がくると、家にもどる。そして、書斎に入る。
入る前に、泥やなにかで汚れた毎日の服を脱ぎ、官服を身に着ける。
礼儀をわきまえた服装に身をととのえてから、いにしえの宮廷に参上する。
そこでは、わたしは、彼らから親切にむかえられ、あの食物、わたしだけのための、そのために私は生をうけた、食物を食するのだ。
そこでのわたしは、恥ずかしがりもせずに彼らと話し、彼らの行為の理由をたずねる。
彼らも、人間らしさをあらわにして答えてくれる。
正しい晴耕雨読とはこう言うもの
昼間は葡萄畠の手入れに精を出し、農民とワインをあおり、
ゲームに興じ、一転夜ともなれば...
斯様な歴史との対話を毎晩四時間あまり
歴史に残る著作物を残すにはこれくらいのことはしませんと。
駄日記程度ならば寝酒を横に寝っ転がって(^.^)
歴史的に最も有名で美しい手紙のひとつ
君主論執筆の背景が語られますが、今日のお題は「ローマ史論」
政略論とも訳されますが、オリジナルはシンプル。
君主論の二番手くらいにしか思われていませんが、
具体的であり、さらに面白い。
正確に意訳すれば、論点整理
カエサル以前のクラシックローマの歴史の知識を必要とされるが、
幸いにしてアタシたちは浩瀚にして平明なローマ史伝をもっている。
書庫から探し出したのは、中公版世界の名著なる全集の一冊
手に取るのはうん十年ぶりかな?
今回は真面目に読んでみる。
マキャベリがどのような政体を理想としたのかは
定かとしない。
チャーチルがいうように「最悪の政治形態は民主主義」だとも
言わないし、某文学賞作家のように「最高の価値」だと無批判に
絶賛もしない。
曰く...三つの政体があり、「君主政・貴族制・共和制」
さらにその亜流、僭主独裁、寡頭専横、衆愚無秩序...
人次第、使い方次第でどんな政体も善にもなれば悪にもなる。
稀代のリアリストのことだから、決め打ちはしないし出来ない。
建前と本音を状況に応じて使い分ける仕掛けなりが
事をうまく運ぶ政治の知恵くらいに思っているのだろうし、
上手くいってれば、なんでもいい。
史上最悪の指導者を生み出したのは当時としては最良の
ワイマール憲法だった。
人類が一番幸せだったのは皇帝(五賢帝)が支配した時代(ギボンの言かな?)
地上に楽土をもたらす筈の共産主義体制ほど人類に
災厄を撒き散らせたものはなさそう。
明日は投票日。
参議院通常選挙ですから一気に世界は変わらないが...
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