2020年1月18日土曜日
フェラーリの企業価値
フォード二世の提示買収額は一千万ドル
今の企業価値(株式時価総額)は三百億ドル半ばですが、
当時の事はよく分かりません。
フォード二世はかなりなプレミアムをつけたつもりだったんだと
思われます。
でなければ、屈辱的な買収失敗のあときちがいじみた開発費をかけたはずがない。
フォードとしては、モータースポーツの世界での栄光がほしいだけで
別にエレガントなスポーツカーを作りたいわけじゃない。
凡庸な大衆車を沢山売りたいだけの宣伝の道具。
しかし、フェラーリの総帥のクルマに対するフィロソフィーやパッションは
フォード二世のプライドをズタズタにしたようだ。
買収お断りのレターに曰く...
カネでなんでも買えるとおもうたかいや
なんにでもケチャップかける味覚音痴の腐れ外道が
いちどマラネッロにきんさいや
舌が蕩けるパスタを喰うたがいや
原文の広島風超意訳であり、
実際はノーブルな文面だと思いますが、
映画版での罵倒は、広島風の比ではなかった。
因みに、フォードの時価総額も今や同じくらい。
しかし、投資するならフェラーリでしょう。
クルマには手が出なくとも(生産台数はたった一万台)
NYSEでなら株式を買えます。
肝心の映画批評ですが...
ルマン24が一躍有名になったのはあの「栄光のルマン」
世界的には酷評でしたが、倭国だけは何故か大ヒット!
レースマニアのマックィーンが、周囲の忠告を無視し、
レースドキュメントに仕上げたのが間違いのもと
今回は
フェラーリとの確執
フォード上層陣の陰湿な身勝手
現場のメカニックとドライバーの奮闘
ドライバーの家族の絆など
とかなんとかバランスよく盛り沢山
クリスチャンベイルとマットデイモンの競演だもん...作品賞ノミネートかあ
よく出来ていますが、あまり心には残らない。
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