2020年3月26日木曜日
反米愛国共闘論会
あれからもう半世紀かあ...
実のところ、あの高揚期は寒村あたりの高校生なアタシ
峠を越え吊り橋を渡り、毎週買い求める朝日ジャーナル
アタシが満を辞しての登場の頃は...遅れてきたアホな田舎者(風邪も花粉症も無縁)
末路の見苦しい陰惨な崩壊劇をみただけ
三島由紀夫が素晴らしいと知ったのは
あの「豊穣の海」ではない。
この耽美感はすごいが、実は戯曲
サド侯爵夫人
我が友ヒトラー
そして...近代能楽集
戯曲は地の文がないから、全編言葉の格闘技
謡曲よりもさらに削ぎ落とされた緊張感がある。
しかし、シナリオなしの千人の若者との討論会はそれ以上かも
かの駒場の大教室で開催された三島と全共闘との
討論会...
なんかあて外れました(^.^)
言葉の格闘技に隠れたエールの交換
三島って行動右翼だし、全共闘って角材振り回すわりに観念左翼
でも共通項は「反米愛国」
意味するところに差異はあるが、些少すればそういう事だ。
お互いにすぐれて理性的だった。
今時のネット右翼なんか右翼以下
権力の下請だもん。
街宣車で騒音撒き散らすのは論外
左翼は...もはや死語
言葉改めて、革新という座り心地の良い座布団に安住
その後三島は、市ヶ谷に乱入
バルコニーからの千人の自衛隊員との会話は...会話以前に瓦解
その失望から自裁しか道はなかったんでしょう。
作家にとって言葉が無力と言われれば死ねしかない。
まるで...さよならのバルコニーだ(岡田有希子チャンを想起してるのわかりますかねえ)
あの三時間余りの討論会ドキュメンタリー映画のナビゲートを
あの若手人気の不倫役者がやってます。
フリン以前にミスキャストな東出某
アタシは事件なんか起こしたからと言って、作品の公開中止とかには
反対ですが、今回ばかりは...
声だけなんだから、どうして差し替えないのね!
150席くらいの小屋ですが、入りはまあ二割強
だから、アタシもリスク計算した上で座席予約もした。
一番後ろで前や左右には最低三座席を開ける。
寄ってくれば、マスク外してうそ咳の用意
案にそうして若者系の観客が多かったのには少しビックリ。
鬼籍間近のかの世代OBやOGの琴線には触れなかったようだ。
不満満載だが、コミック原作の絵空事映画より
はるかにまし。
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