全三巻本
上巻は2017年
中巻は2018年
下巻(光源氏没後譚)は予想通り遅れて2020年
誰が考えてもこの部分は難易度が高い。
偽作説もあるが、正しく読み切れれば、この第三部があるから
源氏物語は面白い(面白いと理解するにも難易度が高い)
早い話が源氏物語はドロドロソープオペラ
皇族と藤原一門とのオンナとポストの争奪戦
毎度頭中将(のちの内大臣)が苦杯をなめるが、
息子の柏木が光源氏の正妻である女三宮に横恋慕
強姦さながらの不義密通の果てに生まれたのが薫大将
決定的に一矢を報いるが...
第三部は、匂宮(明石中宮の三男)と薫大将との
宇治の姫君の争奪戦。
これまた匂宮(光源氏の孫になります)の圧勝
本当は第三部の主人公であるはずの薫大将は愚鈍を
絵に書いた様。
やっぱり藤原の血脈はコケにされます。
何度も原典やら現代語訳読んでますから、
特段のウォーミングアップは不要なんですが...
そもそも源氏物語現代語訳は文化勲章受賞者クラスの
畢生の大業のはずだった。
与謝野、谷崎、円地、田辺、瀬戸内
晶子の時代にはまだ文化勲章がなかったが、
田辺や瀬戸内でももらえるのか...
円地は少女時代に「白文」で繰り返して読んだ...って
まさか変体仮字本ではなかろうが...
しかし、昨今はその秩序が崩壊し、チンピラというと失礼だが、
身の程をわきまえない訳本がまかり通る。
橋本治の窯変源氏は翻案だからコンプレインはつけないし
さまざまスピンオフ作品もしかり(内舘の十二単衣を着た悪魔とか)
で、ウィキを眺めていて「モレ」を見つけた。
かの鬼才、昭和の定家のインスパイア本を忘れてはならない!!
なもんで、ウォーミングアップかわりに斜め読みをすることにした。
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