2020年3月31日火曜日
盗難名画美術館
アルセーヌリュパンシリーズの「奇巌城」
シリーズの長編第一作
たかが盗っ人が、後には正義の名探偵モドキとなり笑止千万なんですが、
初期はまごうこと無き犯罪者!
付け狙う英国の諮問探偵は、あのSH
原作ではアナグラムでシャーロックホームズとは
書いてませんが、誰が見ても...
山場なり見どころ様々ですが、アタシ的には...
奇巌城内部のリュパンの美術館
いま一人のリセ在学中の名探偵は絶句して...
展示している名画の数々を
まるで本物以上だ...とかなんとか
違うのです
リュパンは本物を盗み出し、後にそっくりさんを
掛けておく。
発見が遅れるし、いつまでも本物だと大事にもしてくれます。
名画泥棒はこういうところで「尊敬」される。
今ならば3Dプリンターで本物以上を作れますが、
実際のところはリュパンみたいに知的でもなく、所詮は腕力勝負。
名だたる名画は窃盗リスクを乗り越えてこそ
資本主義勃興以降は、絵画のサイズが小さくなりました。
クルマのトランクに入る大きさ
財産は持って逃げられるのが一番。
フェルメールの「合奏」は何度となくアートテロの犠牲となり、
未だに行方不明
この時には、レンブラントの「ガラリアの海嵐」やらなんやら
総額で三億ドルを下らない被害がでた。
いまどうなったのでしょうか?
闇市場で大富豪の秘密の私設美術館にあるか、
スイスのフリーポートで次の買い手を待っているのか?
とかなんとか盗難名画だけでも結構な美術館が成り立つほどの
地下経済規模。
一説には、窃盗集団の年間推計収益は八百億円強
地下市場の取引価格は通常の三割らしいので、
三千億円あまりの美術品が被害にあっていることになる。
この辺りで倭国の美術品はガラケーさながらに世界から
見向きもされないから、市場にすらならない。
しかし、対馬の国宝古美術が国家的に簒奪されたままだし
関心をもたないわけにはいかない。
カラヴァジョの「キリストの降臨」
マフィアに盗まれて、はや半世紀。
既に滅失した..ともいわれています。
宗教画ですから値付けはしれてますが、キリスト教社会の共通財産ですから
値段以上のコミュニティ価値がある。
この実話をモチーフとする極上ミステリー
実に面白い!
実話と創作の混ぜご飯を映画製作にかこつけ、
その映画を登場人物達が鑑賞している入れ子構造
エンディングのシャレも効いてます...が犯罪事実は何も解決していない。
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