2020年6月11日木曜日
Éminence grise.....黒幕のこと再び
アクサンテジュがなければ、英語としても
しかし語順からして...あるいは気取った言い回しからしてフレンチ由来です。
文理的な直訳ならば「灰色の卓越した力あるいは力量」
これではレトリックの面白味は皆無だ。
通常は「灰色の枢機卿」と訳されます。
平明に言うと...黒幕、腹心
しかし、アタシならば更にひねりを入れます(スターウォーズ世代だし)
ネズの暗黒卿
枢機卿(ラテン語: Cardinalis)は、カトリックにおける教皇の最高顧問であり、
神の代理人の選任権を有します。
緋色の僧服がトレードマークですから、灰色とは地下人だと言うこと。
しかしながら、枢機卿に匹敵する卓絶した力量がある...言わば枢機卿の黒幕
灰色はその通りなのですが、火事跡みたいで風景がよくない
ネズミ色だと、薄汚い...
だから、江戸の色彩美学だと「ネズ」...鼠と書いても
色彩を語る場合は、ネズミと読めば、野暮か化け物
北原白秋は、九州の野暮天のおちこぼれ落第生
天才詩人だとも言われますが、アタシはあまり買わない。
後年、いくら時局とはいえ...「東條さん」なんて礼賛ソングを
発表するかねえ(歌詞全文は最後に掲載)
まあ時局に阿った芸術家はあまたですからそれは責めない。
しかし、出来栄えの惨さは言葉にならない。
藤田嗣治の戦争画にひれ伏せばいい。
本論に戻して
彼の代表歌が「城ヶ島の雨」
山田耕筰版もあるが、名曲の誉も高いのが梁田貞作曲の作品
オリジナルの歌詞原本を未確認ですが、
利久鼠をみなさん「りきゅうねずみ」と歌っています。
粋な江戸っ子は誰一人因縁をつけなかったのは不思議以外の
何者でもない。
鮫島さんともあろう名歌手が...
いくらなんでも勝手に作詞作曲してはならないの掟
音楽界の宮中席次では、演奏家よりも指揮者、さらには作曲家なんかが
上位らしいが....おかしいよねえ
知らなかったのだけだろうが、白秋は罪作りだ。
因みに、王朝美学ならば、ネズではなくて「墨染」
良い表現だが、いまとなっては抹香臭い。
.....以下、東條さんの全歌詞
キヤベツに白菜、大蕪、
夜あけの青物しこたまだ。
「お早う、その山、自然薯か。」
お馬で声かけ、とつとつと、
ゲエトル宰相気らくだな。
朱描きでペガサス描いてある。
ガソリンスタンド、雪のあさ。
「お早う、内儀さん、お寒いね。」
お馬で声かけ、とつとつと、
みんなの宰相ほがらかだ。
鮪だ、秋刀魚だ、飛の魚、
魚がし仲仕はやつさもさ、
「お早う、今日は、威勢だね。」
お馬で声かけ、とつとつと、
背広の宰相ハンチング。
帝国議事堂、曲り角、
少年少女に手をあげる。
「お早う、禊か、よし、行つた。」
お馬で声かけ、とつとつと、
僕らの宰相、ほら駆けた。
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