能楽はシテ方・ワキ方・囃子方・狂言方の各役が専業となっているが、
慶事など特別な折に、出演者全員が専門外の役を担当して催しが行われることがある。
これを乱能という。
演者にとっては互いの技芸を習得したり、苦心を知ったりする場でもある。
不慣れなために失策を演じ、舞台上や見所から笑いが起こることもある一方、
感嘆するような芸が演じられることもある....
辞典風な解説は以上の通り
能楽の内幕なんかをある程度知れば面白い公演だが、
滅多にあるものではない。
アタシは残念ながら拝見したことがない。
役者のパートを専門にする能楽師ならば、ワキがシテをやったり、
狂言師がシテをやれそうな気もする。
囃子方(オーケストラ)は、基本的に謡や舞はできるみたい...
アタシの稽古場には、藝大で能管を学ぶお姉さんが仕舞の練習に来てましたし
このリンク映像をみても...
人間国宝の大倉源次郎氏と長男(だと思う)の練習風景
なかなかの謡っぷり
一方でシテ方は楽器が出来るのかしら?
逆に言うと、日頃厳しい指導のお師匠様が、
能管のヒシギ(最高音域の鋭い音)が出ない
鼓のリズムが狂う
なんてな失態が見もの・聞きどころ
お弟子には実に楽しい公演で毎度満席お立ち見まで
座興の類いだが、スポンサーがいればまだしも
入場無料という訳には行かない。
能一番舞うにも結構費用がかかるのです。
かといって「素人芸」で金をとるのは矜恃が許さない。
アタシの先代師匠のときは、カンパ形式だった。
もれきくに...望外のアガリだったらしい。
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